アレンジティーからペアリングまで、日本初上陸の「ラブティー」が叶える紅茶の楽しみ方とは。

  • 写真:杉田裕一
  • 文:安齋貴美子

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今春、日本に初上陸したオーストラリア発のティーブランド「ラブティー」は、その豊かな香りと力強い味わいで、早くも注目を集めています。そんなラブティーを提供する東京・代官山のカフェ「イット・コーヒー」の森直也店長に、紅茶のおいしい淹れ方や楽しみ方を教えてもらいました。

オーガニックティーブランド「ラブティー」は、2006年にオーストラリアのメルボルンで創業し、今年3月より日本でも展開がスタート。

大のコーヒー党でも、時々恋しくなるのが紅茶ではないでしょうか。豊かな香りと力強い味わいの紅茶なら、いつものコーヒーとはひと味違うティーブレイクが楽しめるはず。そんな時にお薦めしたいのが、今春、日本に初上陸したオーストラリア発のティーブランド「ラブティー」です。2006年にメルボルンで創業したラブティーは、奥行きのある優雅な香りとすっきりとした滋味あふれる味わいが特徴。世界各地から選び抜いたオーガニック認定を受けた茶葉に、ナチュロパス(自然療法士)の資格をもつ創業者、エマ・ワトソンによる独自レシピでハーブやスパイスをブレンド、人工添加物や香料を一切使用せず、手仕事でていねいにつくられています。

そんなラブティーを楽しむことができるのが、同じくこの春、東京・代官山に新規オープンした、スペシャルティコーヒーとオーガニックティーを提供するカフェ「イット・コーヒー」です。「コーヒーにも負けない豊かな香りと、深い味わいです」と語る森直也店長に、ラブティーの魅力をはじめ、紅茶のおいしい淹れ方や楽しみ方を教えてもらいました。

自宅でも手軽にできる、おいしい淹れ方と紅茶のアレンジ

「コーヒーと比べて紅茶は、香りがより複雑で奥行きがある。ワインにも通じるところがありますね」と、店長の森直也さん。

スペシャルティコーヒーとオーガニックティーを提供するカフェ「イット・コーヒー」の森直也店長は、もともとは大のコーヒー党でした。産地や農園をはじめ、焙煎や抽出方法によっても香りと味わいが異なってくる、コーヒーの奥深さに魅せられたそうです。その大好きなコーヒーとの“共通点”を感じたのが、このラブティーだったのです。

「普段は紅茶をほとんど飲まなかったのですが、初めて『オリジナル・チャイ』を飲んだ時に、コーヒーにも負けない、その香りの豊かさと力強い味わいに魅了されました。1杯目を飲み終え、さらにお湯を注いで飲んでみても、まだ味わいが続き香りも立っている。これはぜひ、ご自宅でも試してほしいですね」と、森店長は語ります。

茶葉とハーブやスパイスをブレンドするスタイルがラブティーの特徴ですが、この独創的なレシピはナチュロパスの資格をもつ創業者、エマ・ワトソンによるもの。「チャイ」「トラディショナル」「ウェルネス」「マザーズティー」という、4つの商品カテゴリーで構成されています。

そこで森店長に、トラディショナルな「フレンチアールグレイ」とシグネチャーブレンドの「オリジナル・チャイ」を使った、自宅でも手軽にできる紅茶のおいしい淹れ方を教えてもらいました。

店頭では、温度設定ができて、注ぎやすいノズルの電気ケトルを使用している。コーヒーや紅茶を淹れるには最適なアイテムだ。
よりおいしく淹れるためには“蒸らし”も重要。お湯を注いだティーカップに蓋をすることで、十分な蒸らし効果が得られる。

テトラ型ティーバッグを使用しているラブティーは、その手軽さも大きな魅力のひとつ。色鮮やかな茶葉やハーブ、スパイスのブレンドが適切な分量で収められているので、自宅やオフィスでも簡単に紅茶を楽しむことができます。まずは基本的な紅茶の淹れ方として、フレンチアールグレイを使って解説してもらいます。

「お手軽なティーバッグの紅茶でも、ポイントを抑えるだけでよりおいしく淹れることができます。まず事前に温めておいたカップにティーバッグを入れ、茶葉をジャンピングさせるように、95℃のお湯をゆっくりと注いでいく。そしてお湯を注いだティーカップに蓋をして、4分間しっかりと蒸らすこと。このポイントを抑えるだけでパーフェクトです」

店頭では業務用スチーマーを使っているが、自宅でつくる際は、ミルクを鍋で60℃から70℃くらいに温めてくださいとのこと。
最初はストレートで紅茶そのものの味わいを楽しんでもらうように、イット・コーヒーではスチームミルクが別添えされている。

ラブティーの創業者、エマ・ワトソンが大好きで、創業のきっかけにもなったというチャイは、スパイスが織りなす力強い味わいが実感できる紅茶です。ここではシグネチャーブレンドのオリジナル・チャイを使った、紅茶のアレンジ方法を教えてもらいました。チャイのつくり方も、前述の紅茶の淹れ方と同様ですが、スチーマーで温めた60℃から70℃のミルクを合わせるのが理想的なのだそうです。

「ラブティーはストレートでも十分おいしいのですが、アレンジティーも紅茶の魅力のひとつです。たとえば牛乳だけではなく、豆乳やアーモンドミルクでバリエーションをつけたり、ハチミツや黒糖などで甘みを加えてみると風味が変わり、また違った紅茶の魅力に出合えます。これからの季節は、アイスティーにして楽しむのもお薦めですね」

料理とのペアリングやギフトなど、紅茶をもっと楽しむ方法。

「テトラ型ティーバッグなので、思い立ったらすぐに上質な紅茶を楽しめるところがいいですね」と、森店長は語る。

ラブティーの魅力は、その奥行きのある優雅な香りとすっきりとした滋味あふれる味わいだけではありません。植物図鑑を想起させるシックなパッケージデザインはもちろん、大きめのティーバッグに詰められた色鮮やかな茶葉やハーブ、スパイスは、見ているだけで癒されるほどの美しさです。

「これまで紅茶の茶葉というものをきちんと見たことがなかったのですが、ラブティーと出合ってからは、改めて天然原料がもつ効能について考えるようになりました。当然のことですが、紅茶の種類ごとにブレンドが異なり、その表情や香りもまったく違ってきます。バラやカモミールなどの花々や、ペパーミントやフェンネルなどのハーブ、シナモンやジンジャーなどのスパイスが一目瞭然なので、本当に自然の恵みが活かされたオーガニックティーであることが伝わってきますね」

原宿の人気ベーカリー「アーバンベーカーズ」が、毎朝出来立てのパンを届けてくれる。サンドイッチ「ハム・カマンベール」¥734(税込)、フレンチアールグレイ¥486(税込)
最初はストレートで味わってもらえるように、スチームミルクが別添えされたチャイ。チーズケーキ¥594(税込)、オリジナル・チャイ¥486(税込)

ワインにも通じると言われる紅茶は、料理とのペアリングが楽しめるのも大きな魅力です。芳醇な香りと力強い味わいが特徴のラブティーで、フードとスイーツそれぞれのメニューにマッチする組み合わせを、森店長に教えてもらいました。ハムとカマンベールを使ったボリューム満点のサンドイッチには、華やかな香りとすっきりとした味わいのフレンチアールグレイを。そして濃厚なチーズケーキには、スパイシーな香りと深みがある味わいのオリジナル・チャイがお薦めとのこと。どちらもチーズを使ったメニューですが、紅茶とはこの上ない相性のよさを見せます。また紅茶ならではのクリアな味わいで、食後が軽やかに感じられるのも印象的でした。

「ハムとチーズには個性的な香りがありますが、アールグレイ特有のベルガモットの香りを合わせることで、フレーバーの相乗効果が生まれます。フレンチアールグレイはすっきりとした味わいなので、チーズの脂を洗い流してくれるのもいい。また濃厚なチーズケーキには、それに負けないようなスパイスが織りなす力強い味わいのオリジナル・チャイをお薦めしたいですね」

左から、「フレンチアールグレイ」「オリジナル・チャイ」「カーミング」「スキングロウ」(ティーバッグ20個入り)各¥2,484(税込)
イット・コーヒーは、福岡発のコーヒーショップ「レック・コーヒー」のスペシャルティコーヒーとラブティーの他に、クラフトビールなども展開する。

チャイ、トラディショナル、ウェルネス、マザーズティーという、4つの商品カテゴリーで構成されているラブティー。ここイット・コーヒーでは、ドリンクのイートインやテイクアウトだけでなく、ワンパッケージを購入することも可能。シックなパッケージデザインは、自宅用としてはもちろん、友人や知人への気の利いたギフトとしても最適です。特に、ハーブの効能で心を穏やかにさせる「カーミング」や、アーユルヴェーダをもとに健やかな肌を実現する「スキングロウ」は、女性にも喜ばれることでしょう。

「自分が紅茶好きだからという人も多いのですが、彼女や奥様のためにと購入される男性もいらっしゃいます。パートナーへの思いやりや気遣いが感じられて、本当に素敵ですよね」と、森店長は微笑みます。身体に優しいオーガニックであることはもちろん、これまでにない味わいを創造したラブティーは、いつものティータイムを特別な時間へと変えてくれる紅茶なのです。

イット・コーヒー

東京都渋谷区恵比寿西1-34-28 代官山ファーストビル1F 102
TEL:03-6455-3390
営業時間:8時~21時
無休
http://itcoffee.jp

ラブティー

問い合わせ先/ティーウェル
TEL:03-4214-8383
http://teawell.jp