Feature Food 神田「味坊」の農園とラボから届く、絶品通信販売の全貌を潜入取材!【食のカイ・カン 】Vol.5

神田「味坊」の農園とラボから届く、絶品通信販売の全貌を潜入取材!【食のカイ・カン 】Vol.5

写真:奥宮誠次 文:森 一起

レモンサワーブームを巻き起こしたバーオーナーの田中開(かい)さんと、飲食界を牽引するシェフの森枝幹(かん)さんが食を巡る話題をお届けする連載。5回目は、2000年の開店から21年、羊とクミン、パクチーと自然派ワインで、いつも新しい中国料理の世界を届けてきた味坊の梁さんが始めた広大な自家農園と、羊の丸焼きができる秘密基地に潜入。おうちご飯が続くコロナ禍の中、梁さんは本場の中国東北地方の味を全国の家庭に届ける取り組みを始めた。

神田「味坊」の農園とラボから届く、絶品通信販売の全貌を潜入取材!【食のカイ・カン 】Vol.5

左から田中開さん、森枝幹さん。自家農園の菜の花を摘んだばかりの梁宝璋さん。

2000年初頭、神田駅のガード下で産声を上げたのが、梁さんの「味坊」。クミンと一味唐辛子が効いた羊肉串や、青唐辛子とパクチーのサラダ、発酵白菜の鍋、羊肉の餃子など、初めて味わう中国東北地方の料理は、瞬く間に東京を席巻した。和食や分子調理レストランを経て、サステイナブルで枠にとらわれない自由な料理を得意とする幹さんにも、梁さんはいつも気になる存在。一方、ドイツ人の父をもつ田中開さんも、世界を股にかけた食いしん坊。まだ学生だった頃から、リーズナブルでとことん旨い味坊の大ファンだった。

その後、湯島、御徒町と、少しずつ違うコンセプトの店を増やし、三軒茶屋では湖南料理という新しい中国料理の魅力を紹介してくれた梁さん。チャイニーズでは珍しく、冷蔵庫から自分で取り出すカジュアルな自然派ワインがあることも、ふたりの好みにぴったり。そんな梁さんが最近は、自分の農園で野菜を自給自足していると言う。しかも、足立区六町にある秘密基地には梁さん自身が溶接し、耐火煉瓦を積んだ羊の丸焼き窯もあるらしい。いても立ってもいられないふたりは、六町を目指しつくばエクスプレスに乗り込んだ。

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