聖地アイラ島を思わせる、 理想の地でついに始動。厚岸蒸溜所が描く、ウイスキーの未来予想図とは?

写真:キッチンミノル 文:ペン編集部

いま日本に、新たなウイスキー蒸留所が増えています。国産の雄「イチローズモルト」に続く、ジャパニーズブランドの今後を担う蒸留所は、果たしてどこになるのでしょう? 有力株のひとつ「厚岸蒸溜所」で、そのビジョンを聞きました。


北海道・釧路の中心地から車で約1時間。太平洋に面した道東の港町・厚岸に、ウイスキーの蒸留所ができると話題になったのは、世間が「マッサンブーム」に沸いた2014年のことでした。しかも、その蒸留所を経営する会社は、酒づくりに携わるのがまったくの初めてだといいます。

「厚岸蒸溜所」。この蒸留所をめぐって、当初ささやかれたそんな不安混じりの噂は、いまや熱心なウイスキーファンたちの間で、「ここがジャパニーズウイスキーの新たな聖地になるかもしれない」という大きな期待へと変わりつつあります。

しかし、奇妙だと思いませんか? 厚岸蒸溜所は、昨年の11月に本格稼働し始めたばかり。商品はまだ正式にリリースされていないし、もちろん、実際に飲んでウイスキーの仕上がりを確認することもできません。それにもかかわらず、なぜ彼らはこの蒸留所の未来に心を躍らせているのでしょうか。