ルイ・ヴィトンのパーソナライズサービスで、自分だけの一足を。

  • 写真:工藤佑斗
  • スタイリング:小林伸崇
  • ヘア:NORI
  • 文:佐野慎悟

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最高峰の職人技でつくられる、ルイ・ヴィトンの靴。そんなスニーカーやドレスシューズをパーソナライズできるサービスがこのたび始まりました。

アッパーにカーフレザー、かかとにモノグラム・キャンバスを施し、レッドのアクセントを添えた一足。サイドにはイニシャルとともに、レッド×ブルーのストライプ。フューチャリスティックなストリートスタイルにもよく馴染みます。プルオーバー¥97,200、パンツ¥181,440、スニーカー¥165,240(オーダー価格)/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)※価格はすべて税込

これまで、トランクやバッグ、革小物をはじめ、ドレスシューズ、テーラードなどで人気を博してきたルイ・ヴィトンのパーソナライズサービスが、より充実し始めています。このたび始まった「NOW YOURS」と呼ばれるサービスは、さまざまな素材や色、文字を組み合わせ、世界で1足しかないスニーカーをつくれるというものです。

パーソナライズの枠を超えた、新たなサービスが始動。

アッパーはグリーン×ホワイトでまとめ、ヒールとアウトソールにはパープルを加えています。発色の強い組み合わせではありますが、上品さと高級感によりジャケットスタイルでも合わせやすいデザインです。ブレザー¥422,280(予定価格)、Tシャツ¥74,520、パンツ¥84,240、スニーカー¥165,240(オーダー価格)/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)※価格はすべて税込

ブランド創業の頃から、ルイ・ヴィトンのトランクは世界中のホテルや交通機関のステッカーで持ち主の好みに彩られてきました。「パーソナライゼーション」はそんな何気ない習慣から始まり、現代まで受け継がれてきています。その後は、トランクやラゲージ、革小物などに好みのカラーリングでストライプやイニシャルを入れたり、ステッカー風のパッチを自由に組み合わせたりと、これまでも幅広い楽しみ方ができたルイ・ヴィトンのパーソナライゼーションサービスですが、昨年の9月には、スニーカーをパーソナライズできる新サービス「NOW YOURS ランアウェイ」が開始されました。


「NOW YOURS ランアウェイ」は現在ルイ・ヴィトン 表参道店、ルイ・ヴィトン 松屋銀座店、ルイ・ヴィトン大阪心斎橋店、ルイ・ヴィトン福岡店にて展開中。今後はオンラインでも取り扱い予定。

この新しいパーソナライゼーションのいちばんの特徴であり最大の魅力が、これまでに類をみない自由度の高さです。ベースとなるスニーカーは、ランニングシューズタイプの「ランアウェイ」。もともとアイコニックで完成されたデザインですが、今回のパーソナライゼーションでは、このスニーカーを構成するパーツのうち13カ所において、色と素材を自由に組み合わせながら、自分好みのデザインへとアレンジすることができるのです。選択のバリエーションは、全17通り。通常使用されるカーフレザー9色に加え、「モノグラム・キャンバス」3色「ダミエ・グラフィット キャンバス」「アリゲーターレザー」4色と、ラグジュアリー感あふれる素材がラインアップします。

イタリア・ヴェネト州フィエッソ・ダルティコにあるルイ・ヴィトンのシューズ専門のアトリエでは、伝統の職人技と最新のデジタル技術が相乗効果を生み出しています。写真はLVトレイナー・ライン スニーカーのソールや木型を、デジタル作業で細かく調整する工程。
左:異なる硬さや厚みの素材を縫い合わせる作業は、細心の注意と熟練のテクニックを要します。右:アッパーとソールを圧着させながら、各部の仕上げを手作業で行います。効率的に機械の力を借りながらも、製造工程はすべて職人の手作業で行われています。

一般的な常識で考えると、硬さ、厚さ、伸縮率などがそれぞれ異なる素材を自由に組み合わせ、それらを縫製して美しいフォルムと丈夫さを両立させることは、非常に困難な作業といえます。しかしそれを実現させるのが、メゾンが代々受け継ぎ、時代とともに進化させてきた「サヴォアフェール(匠の技)」なのです。実際にルイ・ヴィトンのスニーカーは、ウイメンズのランウェイを飾るショーピースや、「メイド・トゥ・オーダー」のメンズドレスシューズと同じように、メゾンのシューズ専門のアトリエにて、熟練の職人たちの手で一足ずつていねいに製作されています。伝統的な職人技と、クリエイティブで斬新なアイデアが常に交錯しているこのアトリエには、いくつもの無理難題を乗り越え、そのたびに革新を生み出してきた知識と経験と技術力があります。無限ともいえる多彩なデザインバリエーションを可能にする「NOW YOURS ランアウェイ」という新サービスは、メゾンが培ってきたサヴォアフェールに対する、揺るぎない自信と誇りを雄弁に物語っているのです。

こうして自由自在にパーソナライズしてみても、それぞれ表面的な表情こそ違えど、どのスニーカーも上品さや高級感を失うことはありません。このクリエイションに対する懐の広さこそが、ルイ・ヴィトンが誇るサヴォアフェールの真髄なのかもしれません。

メンズシューズにおける、MTOオーダーという至高の領域。

「メイド・トゥ・オーダー」で選択可能な3ラインのうち、ウイングチップの「ドゥカーレ」をバックルシューズで、キャップトゥの「リアルト」をアンクルブーツで製作しています。ともにシンブレイク製法。シューズ(右)¥368,280(オーダー価格)、シューズ(左)¥342,360(オーダー価格)/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)※価格はすべて税込

ルイ・ヴィトンのシューズは、すべてイタリア・ヴェネト州フィエッソ・ダルティコにある、シューズ専門のアトリエで製作されています。13世紀よりシューズの都として名高いこの地に、メゾンがシューズ部門の拠点を置いたのは2009年のこと。もちろん新しい「NOW YOURS ランアウェイ」もここで製作されていますが、誇り高い靴職人たちのサヴォアフェールをよりダイレクトに味わうのであれば、ドレスシューズの「メイド・トゥ・オーダー(MTO)」サービスを試したいところです。


「フォルミエ」と呼ばれる職人が木片を手作業で加工し、シューズ製作の土台となる木型をつくりあげていきます。この工程は機械に任せられるものではありません。

「メイド・トゥ・オーダー」サービスでは、ウイングチップやキャップトゥといった3種類のラインに、それぞれダービー、アンクルブーツ、モンクストラップなど、各2スタイルが揃います。製法はグッドイヤー製法やノルウィージャン製法など4種類。素材は5種類のカーフレザーと3種類のエキゾティックレザーを、それぞれ8色のなかから選択できます。もちろんサイズやウィズも、細かく調整が可能です。


木型にアッパーを吊り込んだ状態で、手作業によってウェルトを縫い付ける工程。
ソールとアッパーを一気に縫い上げる、ブレイク製法の作業工程。製法の違いにより、見た目の印象も変わります。

製作期間は、オーダー後約4カ月(エキゾティックレザーは6カ月)間。それぞれのラインには、パーフォレーション、パティーヌ、フラワーステッチといった美しいディテールが随所に盛り込まれ、卓越した職人技が垣間見えます。究極のパーソナライゼーションを締めくくるのは、ライニングにさりげなく施すイニシャルホットスタンピングです。

一足のシューズに何時間も向き合いながら、均一な色みの状態からワックスを何度も塗り重ね、奥深い陰影を生み出していきます。

ルイ・ヴィトンのメイド・トゥ・オーダーでは、わがままを形にした最高の一足に出合えるはずです。

●問い合わせ先/ルイ・ヴィトン クライアントサービス TEL 0120-00-1854 (10:00-20:00)

www.louisvuitton.com

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