リュクスで上質なバックパック

  • 写真:尾鷲陽介
  • 文:小暮昌弘

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収納力は他の追随を許さず、両手が開放されて活動範囲が拡がるのも利点。加えてリッチな素材とデザインがスタイルを格上げする、いますぐ欲しくなるハイブランドのバックパックをご紹介します。

確かな品格を備えた、伝統のダミエ・パターンが際立つ「ルイ・ヴィトン」のバックパック

「ルイ・ヴィトン」らしいダミエ・グラフィット キャンバスを使ったバックパックです。女性はご存知の方も多いと思いますが、ダミエ・パターンがデザインされたのは1888年、ルイ・ヴィトンのアイコンともいえるモノグラムよりもその歴史は古く、世界で初めて登録商標されました。チェス盤のような市松模様で、黒とグレーを使った「ダミエ・グラフィット」は、シックな色合いが男性からも支持を得ています。「ミカエル」と名付けられたこのバックパックは、その伝統柄をボディに纏ったモデルで、軽量で非常に使いやすいサイジングです。トップ部分を立体的にデザインした美しいフォルム、しなかやなレザーのトリムの仕上げなどに、バッグメーカーの老舗らしい職人芸が香ります。ラップトップコンピュータなどを収納できるポケットをはじめとして、筆記具などを仕分けできるオーガナイザーポケットやキーリングなども装備され、機能性も十分に考えられたデザインです。ビジネスからレジャーまで、幅広く活躍できるバックパックではないでしょうか。
機能性を考えて背面部分もメッシュ素材に、ショルダーベルトもナイロン素材で、パッド入りです。
市松模様のダミエ・パターン。モノグラム・パターンの登場後、使われなくなりましたが、1996年、モノグラム誕生100周年を期に復活、以後モノグラムと並ぶルイ・ヴィトンの定番柄として人気です。

ミカエル ダミエ・グラフィット(H45×W26×D17cm)¥249,900/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン カスタマーサービス)

問い合わせ先/ルイ・ヴィトン カスタマーサービス TEL:0120-00-1854

www.louisvuitton.com

スクエアなフォルムが強烈な個性を放つ、「グッチ」の新作バックパック

「グッチ」の2014年クルーズ コレクションの新作で、いちばんに目に付くのがこのスクエアなフォルムといえます。デイリーで使うには絶好のサイジングで、背中に背負っても邪魔になることはありません。折り畳み可能なトップ部分とレザーストラップが付くクラシックなデザインもこのバッグの特徴のひとつです。レザーストラップの下に付いたウェブは、グリーン・レッド・グリーンのウエブで、ひと目でグッチのバッグだとわかります。バッグの右サイドに大きめのジッパーが付いていますので、トップ部分のストラップをわざわざ開けなくても荷物の出し入れが出来る、便利な設計です。左サイドと中にジッパーポケットも付いていますので、小物の収納にも便利、ボディ本体は「テクノキャンバス」と呼ばれる特殊なナイロン素材で、美しい光沢に気品を感じます。ショルダーベルトとハンドルはボディと同色の上質なレザーが使わています。スポーティさの中にエレガンスの精神が感じられるグッチらしいバックパックです。
グッチのアイコンのひとつ、シグニチャーウェブをボディ中央に大胆に配したデザインが素敵です。
バッグの両サイドにあるジッパー。開口部も大きく、とても使いやすい設計です。

バックパック(H42×W30×D18cm)¥147,000/グッチ(グッチ ジャパン)

問い合わせ先/グッチ ジャパン カスタマーサービス TEL:03-5469-6611

www.gucci.com

「プラダ」の名品バックパックは、機能性が際立つデザインが人気。

「プラダ」のメンズバックを代表する定番かつ名品のバックパックです。素材はナイロンで、色は「NERO」とイタリアではいわれる、ブラックです。この素材、デザイナーのミウッチャ・プラダが工業製品用の素材から発見したもので、プラダのアイコン的な素材といえます。このバックパックは、登山用とも思える本格デザインで、定番的に長くつくられているモデルです。サイズは小旅行にも使える大きさで、フロントの両側に付いたサブポケットの収納能力も相当なものです。全体のフォルムやポケット付きのフラップ(蓋)の仕掛けが、クラシックな登山用途のバックパックを連想させますが、それを黒のナイロンでつくってしまうところがまさにプラダのセンスといえます。通常は外側に付けられる逆三角形のロゴ入りプレートも背面に。そんなアンダーステートメント(控えめ)なディテールも、こだわりある男性から支持されている理由かもしれません。
逆三角形のロゴプレートはプラダのシンボルマークです。プラダは1913年、マリオ・プラダによって創業された歴史あるブランド。
マリオ・プラダの孫であり、現在のデザイナーでもあるミウッチャ・プラダが着目したのが工業用のナイロン素材です。撥水性に優れ、扱いやすいナイロンで、プラダを象徴する素材といえます。

バックパック(H50×W34×D16.5cm)¥123,900(予価)/プラダ(プラダ ジャパン

問い合わせ先/プラダ ジャパンカスタマーリレーションズ TEL:0120-559-914(フリーダイヤル)

http://www.prada.com/

「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」の日本限定モデルは、ロックテイスト

ファッションの有名校セントマーチン出身のイタリア人デザイナー、リカルド・ティッシがフランスの名門、ジバンシィのクリエイティブディレクターに就任したのが、2005-06年秋冬コレクションから。レディスとメンズ、アクセサリーまでデザインし、コンセプチュアルで独創的な作品の評価は高く、歌手のマドンナをはじめ、世界中のセレブたちがこぞって愛用するブランドとして知られています。このバックパックは日本限定で発売されるもので、ボディはナイロン素材、ポケットとボトムにソフトなレザーを配した、黒1色のシンプルなカラーリングですが、ショルダーストラップには、ゴージャスなゴールドスタッズがずらりと並ぶデザイン。一瞬でジバンシィ バイ リカルド ティッシのバッグとわかるキャラクター性が備わったバックパックではないでしょうか。日本限定ながら、ウワサを聞きつけた外国のファンからの問い合わせも寄せられているとのことで、話題を集めそうなバッグです。
もみ革のソフトなレザーに打ち込まれたゴールドのスタッズが特徴的です。背負うスタイルに強烈な個性を与えてくれます。
レザーを使ったポケットの下部にはジバンシィのロゴが。スタッズと同じゴールドがリュクスなイメージを演出します。

バックパック(H44×W30×D18cm)¥139,650/ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(サードカルチャー)


問い合わせ先/サードカルチャー TEL:03-5448-9138

http://www.givenchy.com/

「コーチ」のバックパックはオールレザー、都市生活者に絶好のデザイン

バッグの老舗「コーチ」らしい、オールレザーのシックなバックパックです。モデル名は「トンプソン レザー アーバン バックパック」で、名前の通り、都会的な印象をもったデザインが特徴的です。ボディなどに使われたレザーは、使うほどに馴染むソフトな風合い。1コンパートメントタイプの収納能力が高い設計で、フロントのポケットもマチが十分あり、デイリーユースには申し分のない大きさといえます。シンプルなカラーリングはどんなスタイルにもマッチし、素材がオールレザーなので、大人っぽさも感じされます。このバックパックのもうひとつの特徴は、トップに付いたナイロン製ハンドルを伸ばして、トートやショルダーバッグのようにも使えることです。混雑した電車などではバックパックを背負うと邪魔になることもありますので、これは便利なアイデアです。ハンドルを使わないときには、ストラップで留めることも可能。ニューヨークや東京などの都市生活者に絶好のデザインをもったバックパックです。
マチが十分にあるフロントポケット。ポケットの下部にはロゴが入ったシルバーのプレートが付き、都会的なあしらい。
19cmもある長めのハンドル。手にもって下げた形でも持てて、肩にかけることも可能です。


トンプソン レザー アーバン バックパック(H47×W31×D14cm)¥99,750/コーチ(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン)

問い合わせ先/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン TEL:0120-556-750(フリーダイヤル)

japan.coach.com/