マムート×中村貞裕 「やりたいことをやる」ために、つねに広い視野をもつ。

  • 写真:筒井義昭(GLOVE)
  • スタイリング:小野田 史
  • ヘア&メイク:MASAYUKI (The VOICE)
  • 文:和田達彦

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店舗運営やイベントプロデュースを手がけ全国を飛び回るトランジットジェネラルオフィスCEO中村貞裕さん。人、場所、文化をつなぐために中村さんが大切にしている「視野」について伺いました。

「やりたいことをやってきただけなんです。そして僕は、簡単にできないと思わないんですよね」と語るのはトランジットジェネラルオフィスCEOを務める中村貞裕さん。さまざまな場所の運営やプロデュースを手がける同社は、カフェに始まり、レストラン、ホテル、オフィスなどと、その領域を次々に広げてきました。またグループ会社では不動産やイベントも事業として展開しています。常に新しいものを見つけ、取り組み続けてきた中村さんが、普段から考えていることとはどんなことなのでしょう。

できることが増えると、やりたいことになる。

ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、食をコンテンツに"遊び場"を創造する、というテーマを掲げるトランジットジェネラルオフィスCEO・中村貞裕さん。

「最初にカフェ『OFFICE』をつくったのも、父が借りていたビルに倉庫代わりのフロアがあって、カフェができそうだなと思ったから。そして人を集めてやっていくうちに『この人材ならこれもできるじゃん』という感じでやりたいことが広がっていった感じです。もちろん、できるできないに関係なく、ただ純粋にやってみたいこともたくさんあります。でもいまはタイミングではないんです」

現在、中村さんは多岐にわたる業務の多くをスタッフにまかせ、また事業によっては分社化しているが、新規のプロジェクトの立ち上げには必ず参加し、最終的なジャッジを行います。

「縦割りになってしまわないように、横串を刺すのが僕の仕事ですね」

ガーデンプレイスにオープンしたオーストラリア発のモダン・タイ・レストラン「Longrain(ロングレイン)」
左:ビーンズスプラウトなどの上に蜘蛛の巣状の卵をのせたサラダ。「エッグネット」¥2,484 右:ベテルリーフ(キンマの葉)の上にエビを載せた一品。「海老のベテルリーフ 」¥432(1ピース)

いま力を入れているのは、インターナショナルフードカルチャーを日本に輸入すること。ゆとりあるスペースにモダンな雰囲気を備えたギリシア料理やタイ料理などの新しい店舗を続々と展開している。

「そうやって新しいことをやっていくうちに、またできることが増えていったらいいなと思っています」

「僕は昨年までガラケーを使っていたし、基本的にアナログ人間なんです」と語る中村さん。打ち合わせ時のメモはノートとペンを使う。

多忙な中村さんの生活は、月の1/3が出張で、そのうち数回は海外へ赴く。クルマでの移動が中心になるため、服装はいつもTシャツにジーパンと軽装。冬はその上にダウンジャケットを着る。

「最近はオーストラリアのシドニーに行く機会が多かったのですが、向こうのファッションはみんなスポーティ&ヘルシー。ドレスアップしていると浮いてしまう。だからアウトドアブランドはちょうどいいんですよね」

服選びの際は、色やシルエットにこだわるという中村さん。

「僕の体型は上がガッチリで下が細いので、ダウンジャケットは気をつけて選ばないとミシュランマンみたいになっちゃうんです(笑)。その点このマムートのダウンジャケットは、シルエットがちょっとタイト目でいいですね。また黒いジャケットはインナーで遊べるのもいい。海外出張だけでなく、普段から着られます」

ドイツ語で「マンモス」を意味するマムート。写真は裏面にダウン抜け防止加工を施した「セラック メランジ ダウン・ジャケット」¥46,440(税込) ※商品の購入はこちらから


中村貞裕 トランジットジェネラルオフィスCEO

1971年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、伊勢丹を経て2001年に同社を設立。「ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、飲食をコンテンツに遊び場を創造する」を企業コンセプトに掲げ、さまざまなスポットの運営、ブランディングやプロデュースを手がける。著書に『中村貞裕式 ミーハー仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

問い合わせ先/Mammut Sports Group Japan TEL:03-5366-0587 www.mammut.jp/