「スカイスキャナー」で、アートを巡る世界旅行計画を!

  • 文:青野尚子

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自由でスマートな旅を実現する航空券を探すなら、比較検索サービス「スカイスキャナー」が強い味方になります。ライターの青野尚子さんとアートを訪ねる旅を考えました。

世界約1200の航空・旅行会社などを網羅する航空券・ホテル・レンタカーの比較検索サービス。行き先と出発日を入力するだけで検索可能。航空会社の指定も自在。

「休みが取れそうだ」「SNSで見たあの海に行きたい」「新しい美術館も気になる」……。旅に出たくなった時にチェックしたい比較検索サービスが「スカイスキャナー」です。世界約1200社の提携先から航空券を瞬時に検索、最適なフライトと価格を教えてくれます。

行きたいところが決まっているなら、目的地と出発予定日を入れて検索してみましょう。「所要時間」や「乗り継ぎ回数」が表示され、直行便の有無、出発時間、乗り継ぎ時間、全体の所要時間に加え、マイルを貯めたいからこの航空会社のグループ限定で、などといった条件で絞り込むことも可能です。

どこに行くかまだ決めていない、という場合は「地図」から探してみましょう。出発したい月を入力すると、主要都市への往復便の最低価格が表示されます。空港を示す地図上の点をクリックすると、指定した月におけるチケットの最低価格がわかります。◯日に飛べばたったの◯万円? それなら行ってこようか――と思い描けるのです。

サイト版なら地図を参考に、行き先を考えるのも一興。新しい旅のヒントになる。
左:モバイルアプリでも複数都市検索が可能。行きたい場所を網羅した欲張りなルートも設定できます。右:モバイルアプリ画面。毎日の価格を表示してくれる棒グラフから、最も安い航空券を探せます。

スカイスキャナーは単純な往復はもちろん、日本を出て2カ所以上を回って帰りたい、という時にこそ威力を発揮します。「複数都市」のボタンをクリックし、行きたいルートを入力。最大6ルートまで1回の検索でフライトと価格を表示してくれます。今回は青野尚子さんが注目するアブダビ、ロンドン、エストニアのタリン、タルトゥにある話題のアートスポットを周遊する旅を考えてみました。併せてホテルやレンタカーも探せるスカイスキャナー、空の旅には欠かせない存在です。

「DAY1:成田~アブダビ」 中東のアートの都へ。

今回のプランは、中東系エアラインと北欧系エアラインで周遊するコースを選択。最初の目的地を中東の他の都市にしたりアジアを経由すると、料金も日程も大きく変わります。
直径180ⅿの巨大な円盤にはイスラム建築を思わせる幾何学的なパターンが施されているルーヴル・アブダビはヨーロッパ、アジア、イスラム圏の古代の石器や彫像から現代美術まで扱う幅広い展示が魅力。海を望むカフェもあります。
シェイク・ザイート・グランドモスクは世界最大級のモスク。色とりどりのモザイクで飾られた壁や床、直径10ⅿのシャンデリア、周囲のプールに映る建物など、いつまで見ていても飽きない。金曜朝の礼拝の時間以外は誰でも自由に入場できます。

「アラビア湾に面したサディヤット島に2017年、『ルーヴル・アブダビ』が開館。島には今後、フランク・ゲーリー設計の『グッゲンハイム・アブダビ』やノーマン・フォスター設計の『ザイード国立美術館』などがつくられる予定です。また『シェイク・ザイード・グランドモスク』はイスラム教信者でなくても無料で入場可。幾何学模様のモザイクやシャンデリアで飾られたイスラム建築の壮大な美を堪能して」と青野さん。

「DAY2:アブダビ~ロンドン」 街角に潜む、バンクシーを探す。

『フォーリング・ショッパー(落ちる買い物客)』。ロンドンの高級ショッピング街、メイフェア近くのビルの壁面にペイントされた作品。11年頃に出現した。高い場所に描かれたため、手つかずで現存。©ZUMA Press/amanaimages
バービカンセンター近くの壁に描かれた作品。バスキアの代表作品の題材を警官ふたりが職質するもの。2017年に開催されたバスキア展に合わせて出現。近くにはもう1点、バスキアへのオマージュ作品がある。Paulo Amorim/Sipa USA/amanaimages

「『ナショナル・ギャラリー』『テート・モダン』『ロイヤル・アカデミー・オブ・アート』など、美術好きには時間がいくらあっても足りないロンドン。せっかくなのでシュレッダー事件で話題になったバンクシーの作品を見に行きましょう。イギリス出身の彼の作品はこれまでロンドンで数十カ所に確認されていますが、消されたり薄くなってしまったものも。配線や窓などを取り込んだ作品もあるので、宝探しの気分で!」

「DAY3:ロンドン~タリン」 エストニアの美しい教会と博物館を堪能。

街の郊外、旧ソ連の軍用滑走路跡地に田根剛が設計したエストニア博物館。負の歴史をポジティブなものに変えたと評価されました。長さ350ⅿの建物内に、エストニアの歴史を古代から現代までたどれる展示が並びます。
フィンランド出身の建築家、エリエル・サーリネンの設計で1917年に完成した聖パウロ教会。アール・ヌーヴォー様式の宗教建築としてはエストニアで唯一のもの。アーチに控えめな装飾が施された内部空間も愛らしい。

「聖パウロ教会のある首都タリンからバスで2時間半のタルトゥは、地元の人にとっては“心の首都”だとか。タルトゥ空港もありますが、便が限られるのでタリン空港を使うほうが便利です。日本ではやや馴染みのないタルトゥは06年、当時20代半ばだった建築家の田根剛が『エストニア国立博物館』の設計コンペで選ばれたことで注目されました。15世紀に建設された大聖堂、トームキリクなど見どころも多いです」

問い合わせ先/スカイスキャナー

www.skyscanner.jp

※検索結果は2019年6月時点のものです。航空券・ホテルの価格は随時変動しています。