「人の記憶に残る建物をつくりたい」—— 半世紀におよぶ安藤忠雄の挑戦を体感する、必見の大規模個展を詳細レポート
写真・高木康広 編集・文:山田泰巨
東京・六本木の国立新美術館で、建築家・安藤忠雄の大規模個展が行われています。1分の1で再現された「光の教会」をはじめ、圧倒的なボリュームで代表作品を紹介している展示の模様をレポートします。

野外展示場に設置された「光の教会」(1989年)1分の1再現内部。実物では十字部分にガラスがはめ込まれていますが、ここでは安藤さんが長年希望していたガラスのない十字のスリットを実現。光と風が内部に入り込みます。
建築家・安藤忠雄。おそらく日本で最も名が知られている建築家でしょう。プロボクサーから転身し、独学で建築を学んだという異色のキャリア。コンクリートといえば安藤と世界が認める、唯一無二の表現。世界中にクライアント、そしてファンをもつ稀代の建築家です。そんな安藤忠雄の若き日の挑戦から、いまなお悪戦苦...
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