CELINE / セリーヌ

2020-21年 秋冬 メンズ・コレクション

男女の合同ショーで発表された今季のセリーヌ。ウィメンズが1970年のパリのブルジョワ階級のイメージであることと対を成すように、メンズも腰回りがフィットしたパンツがポピュラーだった70年代のエッセンスが色濃い。テーラードジャケットのインナーを、フリルの襟飾りの「ジャボ」シャツにしたり、ボウタイブラウスを合わせるスタイリングもどこかレトロで、ウィメンズと共通する着こなしだ。男女で異なる点といえるのは、ウィメンズがおもにフィット＆フレアでシルエットにゆとりがあるのに対し、メンズはどのルックもスーパースリムなこと。シューズはハイヒールのブーツを合わせて脚長が強調され、エディ・スリマン好みの往年のロックスターテイストは今季も健在だ。