やっと見つけた! 左利きさんにお薦めしたいボールペン

やっと見つけた! 左利きさんにお薦めしたいボールペン

やっと見つけた! 左利きさんにお薦めしたいボールペン

ゼブラ「サラサドライ」、ボール径・インク色ともに全3種類、¥165(税込)。写真は0.5mmの黒。

1935年11月26日、日本ペンクラブが設立され、創設30周年を迎えた1965年に記念日が制定された。それから今日まで11月26日は「ペンの日」と呼ばれている。


雑誌やインターネットなどで、著名人が愛用のペンについて熱く語る記事を読むと、そんなものとの出合いに少し憧れる。左利きの私は、自分に合ったペンをなかなか見つけられないからだ。左利きは、書いた文字が手に触れやすく、インクで手や紙が汚れたり、文字がかすれたりしやすい。ほかのプロダクトには稀に「左利き用」があるのに、左利きに特化したペンは見たことがない。


新しいペンを買っても、合わなければすぐにスタメン落ちなんてことを繰り返しているが、ゼブラの「サラサドライ」はここ2年ほどずっと使い続けている。このボールペンは、速乾性が特徴で、手が汚れたり文字がかすれたりすることがほとんどない。気に入って買い足していると、いまや手帳に一本、ペン立てに数本ずつ、家でも外でもすぐ手に届く状態だ。もう少しカラーバリエーションが増えるともっと嬉しい。


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長く愛用できるペンを見つけたと喜ぶ一方、周りではタブレットを持ち歩く人がどんどん増えてきた。タブレット使用者は、書類の閲覧はもちろん、会議中のちょっとしたメモも画面に記入している。その利便性ゆえ、私もペンをタッチペンに持ち替えれば、左利きの悩みをすぐ解消できるだろうと、薄々気づいている。


今年、仕事の縁で美術系の学生数名の話を聞く機会があった。建築や工業デザインなどそれぞれの専門分野は違っていたが、ほぼ全員タブレットを日常的に使っているようだ。絵の具やペンなどアナログな画材だけでなく、デジタルツールも駆使した作品制作が学生の間でも広まっている。


もしも、生活を支える道具が完全にデジタルへ移行してしまったら、やはりペンはほとんど使われなくなるのだろうか。そんな未来を想像すると、いまだからこそペンを使い続けたい気がして、今日も左手で文字を書いている。(編集TO)


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