食で助ける、食を助ける、まずは知ることからアクションを。【コロナに負け...

食で助ける、食を助ける、まずは知ることからアクションを。【コロナに負けるな! いまだからできること#11】

食で助ける、食を助ける、まずは知ることからアクションを。【コロナに負けるな! いまだからできること#11】

©︎ Smile Food Project

「芙蓉亭」が、「レバンテ」が、「辨松」が、店を閉じた。外出自粛の余波は、どの業界でも深刻だ。暗い影が、食のフィールドにも落ちている。

でも、光も見える。たとえば「Smile Food Project」。最前線で新型コロナウイルスに立ち向かう医療関係者に一流シェフの料理を無償で届けるプロジェクトだ。Penの2019年11/15号でもその活動を紹介した、食と海の持続可能性を考える一般社団法人「シェフズ・フォー・ザ・ブルー」代表理事の佐々木ひろ子さんや、レストラン「シンシア」シェフの石井真介さんらが立ち上げ、不眠不休で戦い続ける医療現場の人々に活力を与えている。

料理人ではない「食べ手」ができることは、テイクアウトやデリバリーを頼むこと。そこで役に立つのが、Pen Onlineの人気連載「ワインは、自然派。」でお馴染みの鹿取みゆきさんが共同発起人を務める「Save Restaurants!」というサイトだ。日本全国でいまテイクアウトや宅配のできる店をマップに落とし込んでおり、ベジタリアン向けの情報もある。主旨は「みんなでつくるマップ」なので、我々も単に情報源として利用するだけでなく、近くのテイクアウト可能店の情報を忙しい店主に代わって登録したり、スタッフとしてサイト運営に協力を申し出ることもできる。

そして、こういう時に大事なのが、想像力を発揮すること。自分が生産者だったら、飲食店の主人だったら、突然の注文キャンセルや十分な補償の伴わぬ営業自粛要請をどう考えるか? その点、とても胸を打つのが、ジャーナリストの井川直子さんによる「note」での連載だ。彼女は、知己のある飲食店の主人たちに今回の営業自粛要請に対してどんな答えを導き出したのかをインタビューし、その声をそのまま届けている。連載のタグとしても出てくるのが「#何が正解なのかわからない」というキーワードだ。登場する人々はみな真摯に、客のこと、雇用のこと、資金繰りのことなど、苦しい胸のうちを率直に語っている。

井川さんは言う。「飲食店は『休業』と『このままでは店が潰れる』という狭間で苦しみ、私たち食べ手も『自粛』と『困っている店を応援しなくちゃ』との狭間で苦しむ。今の日本の状況下では、どっちが正しい、ではない。だからこれは『それぞれの』『今日の』答を、フラットな視点で書き綴る記録です」

まずは現状を知ろう。そうして、できる人はできることを始めよう。現場の声をじかに聞き取った井川さんは語る。「メッセージを届けるという応援もあります。お店のフェイスブックページやホームページにでも、SNSなどからの投稿で『今は行けないけど、応援してるよ』『待ってるよ』という言葉一つあれば、人はがんばれます」

「待ってます!」。その声が、日本中に響けばいい。食が人を、人が食を助ける。(編集YF)


食で助ける、食を助ける、まずは知ることからアクションを。【コロナに負けるな! いまだからできること#11】

鹿取さんたちが始めたサイト「Save Restaurants!」のトップページの画像。情報拡散はもちろん、情報の更新など、誰もが協力できることが見つかる参加型サイトだ。photo: ©今井裕治

食で助ける、食を助ける、まずは知ることからアクションを。【コロナに負けるな! いまだからできること#11】

井川さんの連載に登場した東京・白金「ロッツォ シチリア」の阿部努さん。阿部さんは井川さんの記事の中で、こう語っている。「とんでもない大波がきたんですけど、僕はひとりで安全地帯にいるより、お客さんと一緒にサーフィンして乗りきりたい」 photo: Naoko Ikawa

Smile Food Project: https://smilefoodproject.com
Save Restaurants!:  https://save-restaurants.info/
井川直子さんの連載: https://note.com/naokoikawa

次号予告

商店街・純喫茶・銭湯・ヒーロー・歌謡曲…ほか

昭和レトロに癒やされて。