行ってきた! 「スプリングコート」日本唯一の店では、60年代ビンテージも展示中です!
若い世代に流行中のダッド&ハイテクスニーカーが楽しくて仕方がありません。なのに、ローテクなキャンバススニーカーが新鮮に思えてきた今日このごろ。なんでしょうね、ストリートな服装にちょっと飽きてきましたね。ダボッとさせてた自分の服装も、近頃だんだんスッキリ細身へとシフト。とはいえ、あいかわらず頭はベースボールキャップですし、足元が革靴へと変わることもありませんし。それでも気分は、「大人のエレガンスをちょい足し」に傾いております。
そんな折に飛び込んできたニュースが、フランスを代表するキャンバススニーカー「スプリングコート」が、原宿でポップアップショップを開催するというもの。そう! 日本国内に、スプリングコートのショップはいまだ存在しないのです。つまり! このブランドが一同に介する光景を見られるのはここしかない、ということで、初日に行ってきました! そして……1足買っちゃいました!!
4月16日(火)までの期間限定です。原宿・とんちゃん通り沿いにあります(原宿駅から竹下通りを出て明治通りを渡り、渋谷方面と反対側に斜めに入っていく道)。その昔、「とんちゃん」という居酒屋があったことから命名された……なんて原宿ウンチクはどうでもいいんですよ。スプリングコートの話を続けろって!
え〜、同ブランドは1936年に最初に製造された永遠の定番ブランド。なのに我が国ではさほど有名ではありません。それもそのはず、国内ではファッションのセレクトショップを中心に販売されてます。靴の量販店で流通しないから、「知る人ぞ知る素敵なスニーカー」、になってるらしいのです。フランス本国の首都パリには、むちゃモダンでスタイリッシュな直営店があります。
それでは肝心の、スプリングコートの実力はいかに !? 私のスニーカー基準は、「旬の服装に合うデザイン性と、優れた機能性(←これ重要)があるか」。大定番モデルの「G2」を例に挙げましょう。まずデザインはごくシンプルですから、問題なく現代ファッションにフィットします。レトロな軍モノのような味わい系ですね(本当のルーツはテニスシューズ)。
履いたときに感じるのは、全体の柔らかさ。アッパーの生地もアウトソールも、かなりソフトです。内側の縫い目のゴロツキもなく、アタリが優しい。荒っぽく見えて実は繊細なつくりなんです。つま先が広く、足幅が広い日本人が履きやすいのもGOOD。カップインソールが分厚くクッション性が豊かで、見た目より歩きやすいのもいい。アウトソールの通気穴から内部に空気を取り込み蒸れを防ぐ、ご自慢の構造も快適さに結びついているのでしょう。
さーて、褒めてばかりではアレですから、思いつく難点も挙げときましょうかねー。まず見た目では、快適な幅広フォルムなだけに、ぼってり感はいなめません。「そこがイイんだよ!」とおっしゃるご意見にもうなずきつつ、ここは評価が分かれそう。私はアリです、もちろん。ルーズなイマどきのパンツを足元でしっかり支えてくれるボリューム感ですし。
ただヒールカップも大きめなのは、ちょい苦手ですね。同じフランスのパラブーツのシャンボードとも共通するのですが、ヒールカップが大きいと足を前に踏み出すときに、かかとがピタッとくっついてきません。でも紐スニーカーは強く絞ればタイトになるので、気にならない人が大半かもです(私は靴という“道具” に対して神経質すぎる)。
ショップのインフォは、
住所:東京都渋谷区神宮前3-22-11 オリックス神宮前ビルA棟
営業時間:11時~20時
期間:2019年4月4日(木)~16日(火)
レディスもキッズも含む、日本展開品の全ラインアップが揃ってますよ。サイズ切れになる前に、早めに足を運びましょう!
写真 © 高橋一史
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