北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

スニーカーショップ「SNS」エントランスに鎮座する、ビッグなスニーカーオブジェ。

近頃シーンで話題をさらったスニーカーショップといえば、新商業施設の渋谷「ミヤシタパーク(旧宮下公園)」の明治通り沿い1階にできた、「KITH TOKYO」でしょうか。

2020年7月のオープンで、いかにもアメリカ発信(第1号店はNY)らしい、白の内壁で透明ガラスを多用したシャープな店構え。

アートを飾るようにスニーカーが整然と並べられた、現代的なラグジュアリーストリートです。


ここのオープンに先駆けた19年12月に、駅からやや距離のある「ログロード代官山」にひっそりと誕生したのが、今回のお話の主役、北欧スウェーデン発信の「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF)」

「SNS」と略される彼らは本国ストックホルム、パリ、ロンドン、ベルリン、ニューヨーク、ロサンゼルスにも店を持つグローバルショップで、東京店はアジアへの初出店。


んで、なにがいいかと申しますと、品揃えがイイ!

北欧人の趣味って家具のみならずファッションにおいても日本人と近いと常日頃感じてるんですが(ノルウェー人しか直接の知り合いいませんけど)、ここに置かれている品はどれもほしくなるモノばかり。

もちろんイマどきのファッションセンスで選ばれてますから、レトロクラシックでもなく確実にモダン。

「ここに行けば間違いない」、って言い切れるんじゃないでしょうか。


その一方で!

面白いのが店の内装で、まー派手というか、ガイジンの “勘違いアジア” 感たっぷり w

でもディテールをよく見るとすご〜く凝ってることに気づき、家具もオリジナリティに満ちてます。

北欧の彼らなりに誠意を持って日本をリスペクトしたことが、じんじんと伝わってきます。

内装に取り入れたスニーカー愛も半端ないです。


お隣のエリアの渋谷や原宿と比べたら、驚くほどスニーカーショップが少ない代官山での新しい挑戦は要チェックです。

ここでの様子は、20年11月10日(火)に訪れたときのレポート。

ほしいのがあればお急ぎをっ。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

入り口すぐはナイキのバッシュ、「エアフォース1」。 ストリートダンスブーム以降の世代(アラフォー?)の大人にはもっともスタンダードな厚底スニーカーでしょう。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

オリジナルの什器は天板がなんと、エアフォース1のソールパターン!

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

うわ、これほしっ。思わずブツ欲が湧いた、防水透湿のゴアテックス搭載モデル。アウトドア仕様になったエアフォース1なんて、ずる過ぎです。地味めな顔つきにもくすぐられますね。価格不明(ネット調べでは税込みで¥22,000。ナイキの公式ECサイトでは販売なし)

ナイキへの思い入れを見る限り、店を仕切る人たちは1990年代が青春だったんだろうと推察できます。

渋谷のKITHもエアフォース1推しですし、世界中の共通感覚といえます。

私も黒キャンバスで赤スウッシュのローカットを毎日履いてましたよ。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

アディダスももちろん常備。スタンスミスらのコート系がいろいろと。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

じゃん! 出ました、OAMC×アディダスのコラボモデルです! OAMCはジル サンダーの現ディレクター夫妻のうち男性のルーク・メイヤー自身のブランド。シューズデザインが最高にカッコよくて、これも絶妙にモードな仕上がり。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

レトロなアッパーと、モダンなアウトソールとが見事にマッチ。やばい、エアフォース1に続きこれもほしくてしょーがないぞっ。各¥30,800(税込)

モード服にも古着ワークウエアにも馴染む素晴らしいデザインです。

店の目立つ位置に、知る人ぞ知るブランドであるOAMC(オーエーエムシー)とのコラボモデルを置くセンスがステキです。

キャッチーじゃなくても、よいものを客に届けよう、という判断なのでしょう。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

手前の白2足のうち、左のアディダス「キャンパス」は、日本のスニーカーカスタムショップ「リクチュール」とアディダスとのコラボ品。クラフト感がクールです。¥16,500(税込)。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

試着室がまー、ジャポニズム w 外国映画に出てきそうな楽しさ。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

店の奥に紫の布で包まれた什器を発見。その布の模様は……、

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

日本発祥のスカジャンがモチーフ。進駐軍の土産ものとしてつくられたスカジャンの本物にはベトナムなどの国名が刺繍されてますが、その代わりに、店名とストックホルムの文字が。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

不思議な什器、と思いきや、天板を支える足はナイキのスウッシュ。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

気づく人だけ気づいてねって感じの洒落心がここにも。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

床材をクローズアップ。スニーカーのアウトソールに見えてきちゃいます。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

さあ、店内の家具の目玉がこれです! 「日本じゃねーだろ」ってツッコミは横に置くとしてこの長椅子の背もたれには……、

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

木彫りのエアフォース1 !

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

ここにも、ここにも、ナイキ、ナイキ、ナイキ!!

ええ、はっきり言ってここのインテリアは、好き嫌いはわかれると思うんですよ。

でも、「面白い」とは誰もが感じると思います。

スニーカーショップの典型を打ち崩し、著名建築家などに頼らず自分たちで組み上げていった空間。

手づくりの温もりがあり、ある意味でとても代官山的な店といえます。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

知り合いがエントランスから出てきました。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

ログロード代官山は、旧東急東横線の線路跡地にできた別荘のような横長の商業スペース。ハイテクシューズ中心のポップなSNSの別店が、ここにもう一軒あります。

北欧のセンスは一味違う! スニーカーショップ最先端が代官山にあります。

ログロード代官山の道なり。歩くだけで気持ちいい散歩道です。

この施設に11月に新たに誕生したSNSの世界初のカフェもチェックしたので、次回以降のこのブログ(フロム クリエイターズ)でご紹介します!

こちらも建築的なユニークさはあるし、食事はおいしいしで、ぜひぜひご期待くださいませ。


SNEAKERSNSTUFF TOKYO

東京都渋谷区代官山13-1

11時〜20時営業

TEL:03-6868-8801

www.sneakersnstuff.com/ja/stores/tokyo


写真 © 高橋一史

※この記事を紹介する用途以外の、まとめサイト、SNS、ブログなどへの写真の無断転載はご遠慮をお願いいたします。


from Creators記事一覧
www.pen-online.jp/creator/tag/k-takahashi/