マルニ直系のグラフィック、Plan Cのセンスが最高! 秋冬もさらに盛...

マルニ直系のグラフィック、Plan Cのセンスが最高! 秋冬もさらに盛り上がってます

マルニ直系のグラフィック、Plan Cのセンスが最高! 秋冬もさらに盛り上がってます

ひょろひょろの線画が笑顔を誘う、プラン C 2021-22年秋冬コレクション。@ショールーム

2000年代にず〜っと、「幸福感があって美しく創造的」と感じていたのがレディスのランバンでした。

手掛けていたのは、今年4月に逝去したアルベール・エルバス。

まさしくオンリーワンの “ファッションデザイナー” でした。

(お会いしたこともないので観念的な捉え方ですが)

温もりのあるチャーミングな服をつくる人。

ディレクターうんぬんとは異なるスタンスの、自身が手を動かすデザイナー。

ランバンの服を見るたびに、

「エルバスさんは、心の底から布が好きな人なんだろうな」

と感じていました。

布を巻き付け、つまんでドレープをつくり、それが楽しくて仕方なかったのではないかと。

ランバンの表現は、ファッションでしかできないこと。

お会いできたらその話を伺いたかったのですが、叶わない夢になりました……。



って、いやいや、湿っぽい話をするつもりはなく!

今回の主役は、Plan Cですよ、ぷらん しー。

2019年春夏にデビューしたばかりのイタリアブランド。

Cとは、デザイナーのカロリーナ・カスティリオーニの頭文字。

冒頭の2点のバッグを見て、「なんかマルニっぽい」と思った人、正解です。

カロリーナさんは、近年までマルニを率いていた創業女性デザイナー、コンスエロの娘さん。

彼女が立ち上げたブランドが、プラン C(日本の正式表記はこれ)で、いわばマルニの正統なDNAを受け継ぐ存在。

服や小物をつくることを素直な気持ちで楽しんでいると感じられる点がランバンと通じると思い、最初にそんな話をさせていただきました。

温かなファッションデザインって、最近はホントに少なくなりましたよね。


カロリーナさんは2児の母親です。

冒頭写真のキャラクターはなんと、スタートの19年時点で5歳だった下の娘が描いたもの。

絵を使ったアイテムが、ホントに魅力的!

毎シーズン見続けてますが、ぜんぜん飽きない。

キャラはちょっとずつアレンジされ、いろんな暮らしを見せます。

絵を採用したのはもちろん親心もあるのでしょうが、客観目線で価値を感じたからこそでしょう。

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妹が描いた7歳の兄。身体がない、髪少ない 笑

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おめかしバージョンが新登場。右の三角は娘の空想上のお友達キャラ。

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おお、今季はカメラ構えてる! スカート穿いてるし(ってことは女の子?)。前身頃を狭く肩線も狭めにした、女性のボディラインを計算したパターンのスウェットシャツによく馴染んでます。

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兄がアイス食ってます。欲張りな三段乗せ。美味そうだなあ。

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ふたり一緒に。背景のストライプがアート感を引き立ててます。

プラン Cのグラフィックアイテムは、服や小物自体のつくり込みや色使いといった総合的なクオリティが高いのが素晴らしいのです。

そこらのプリントTシャツとはレベルが違う。

だから笑えるのにチープじゃない。

コロナ禍のいま気分を上げてくれるのはこんなファッションでは?

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2019年のペンオンライン連載「着る/知る」Vol.54で紹介。写真:宇田川 淳

記事のアドレスは以下です。

https://www.pen-online.jp/news/fashion/kiru-shiru-54/1/


プラン Cはレディスブランド。

男性だと服は着られる人が限られるでしょう。

でも!

バッグ類のグッズなら誰でもOK。

男っぽくはありませんが、眉間にシワ寄せてるメンズ小物を好まない、私と同じような人はぜひどーぞ。

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昨年購入した私物のトート。折り曲げた白部分を持ち上げると容量がアップ。

愛用してる上写真のトート以外に、三角キャラが描かれたバニティケース(四角いボックス)も持ってます。

価格は安くありませんが、使いやすさも考えられたアイテムは手に入れて損ナシだと思います。

あ、そーいえば、この記事の掲載アイテムにプライス入れてないですね!

すみません調べ忘れなので(ショールーム訪問がバタバタで ← 言い訳)、みなさま夏終わりの立ち上がり時期にネットや店頭でお調べくださいませ。


撮影 © 高橋一史

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