あのジョーカーが身に着けたタイは、英国王室御用達店のものだった。

あのジョーカーが身に着けたタイは、英国王室御用達店のものだった。

あのジョーカーが身に着けたタイは、英国王室御用達店のものだった。

シルク100%で、英国メイド。なんと表現していいかわからない柄が、得体の知れないジョーカーに相応しい。

昨晩、家人が1本のネクタイを持ち帰ってきました。聞けば、それはアメコミ映画でジョーカーが締めていたネクタイだそうです。いま「ジョーカー」と聞けば、誰もが昨年公開された映画『ジョーカー』を思い浮かべるでしょう。ジョーカー役を演じたホアキン・フェニックスは、アカデミー賞の主演男優賞を取りましたから。

しかしこのネクタイは、2008年に公開された『ダークナイト』でジョーカーを演じたヒース・レジャーが締めていたものです。クリストファー・ノーランが監督した『ダークナイト』は本当に大好きな映画です。初めて観たときには「ぶったまげた」という感じで、何度見たことか。しかし正直、ヒース・レジャーの演技が凄すぎて、あまりに良くて、服装にまで目が行きましたせんでした。

家人が「ほらね」とスマホで見せてくれたジョーカーの映像を拡大すると、本当にコレでした。気になる方はすぐに画像検索してみてください。別珍素材と思われるパープルの上下に合わせて、同じ素材らしいグリーンのベストの中にプリントシャツと一緒にこのタイが写っています。

あのジョーカーが身に着けたタイは、英国王室御用達店のものだった。

1885年に創業されたロンドン・ジャーミンストリートの老舗、「ターンブル&アッサー」製。モノトーンを主にしていた英国紳士の着こなしに色を取り入れた名店です。

さらに驚いたのが、このジョーカーが締めていたネクタイは英国の老舗、王室御用達でもある「ターンブル&アッサー」製ということでした。『ダークナイト』の制作秘話で、ヒース・レジャーはジョーカーを演じるにあたって、ロンドンのホテルに1カ月間独りっきりで籠って、笑い方や表情を研究したともあります。私の勝手な推測ですが、そのときに老舗の扉を叩いたのでしょうか。チャーチルなどの政治家以外にも、チャップリンやボンド俳優が通って、その役に成り切るためのタイを仕立てた名店ですからね。

ジョーカー用につくられたこのネクタイは「ターンブル&アッサー」にしてはやや細身で、老舗らしいドットでも、ストライプでもない生地が使われています。「たぶん壁とかにわざとぶつけて緩く締めてたんじゃないの」と家人は笑います。

今度は服に注目して『ダークナイト』を観てみようと思いますが、たぶんジョーカーの顔に引き込まれてしまうでしょう。それくらい彼の演技は素晴らしかった。顔がアップになり、どちらを取るか迫られたとき、心臓が本当にドキドキしてしまいましたから。

家人がこのネクタイを買ったのは新宿3丁目にある有名な百貨店のメンズ館で。まだ数本だけ残っているそうですから、”邪悪な”ジョーカーになりたい人はぜひ覗いてみてください。

次号予告

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