この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンなどで、主に春夏、秋冬に大別されたファッション・ウィーク中に、多くのブランドがランウエイショー(キャットウォークショーとも)を行います。
いわば、メーカーの新作発表会です。
ショーを見せる相手は、「服を買い付けるバイヤー」「メディア関係者」「VIP顧客」が中心。
プロ向けのイベントなんですね、本来は。
(そのルーツを辿ると、顧客を集めてオーダーメイドの服の新作を披露した高級メゾンのショーに行き着きます)


それが近年のSNS時代になってから、様子が変わりました。
有名人をショーに招き、ブランドとの関わりを世の中にアピールし、さらには彼らにインスタなどで最新デザインを宣伝してもらう、壮大な広告イベントになりました。
ショールックの一体一体も、 “写真映え” されてます。
ネットに出回る、真正面から見たインパクトや写りの良さが計算されてるんですね。
バックパックを背負わずに、手で持って存在をアピールするのも一例。
ショーでやっているからと言って、「バックパックは手に持つのがおしゃれ」とは限らないということです。


……ですが!
誰でも真似できる、身近なショールックを提案するブランドもあります。
イマどきなセンスのいい着こなしがたくさん見つかります。
……が、しかし!
派手な写真映えを狙ってないんですよね、こういうブランドは。
だからあまりSNSで取り上げられません。
今回はそんな “地味カッコいい” 3ブランドをピックアップ。

 

★マーガレット・ハウエル

このイギリスの人気ブランドは、毎回ロンドンでショーをやってます。
今季はとてもクール&スタイリッシュ。
流行が続くゆったり服を大人が着るときの、理想的なコーデです。
全身を3色以内に抑える、エレガンスの基本セオリーも守られてます。

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

シャツ、パンツ、靴を白を揃えて一体化させ、ベージュのワークアウターで動きをつけて。
帽子とネックレスを取り除いてもおしゃれ。
シャツの長い裾をアウトしてルーズ感を強調した、スタイリングのセンスが抜群ですね。

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

コートとインナーの色を揃え、白パンツをアクセントに。
裾まくりのアンクル丈ルーズパンツに、ニットをインしてるのがイマどき。
ニットのパンツインに抵抗がある男性は多いでしょう、
「やってみよう」と一歩前に踏み出せば、アップデートされた着こなしに。

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

全身黒を、重く感じさせないお手本コーデ。
ベルトと靴が白なのが大きなポイント。
これだけでグッと軽く上品になります。

帽子もおしゃれムードをアップさせてますね。
スカーフも、あるとないではかなり違います。
こうしたセンスある小物使いに加え、痩せ型のオトコでないとこの雰囲気にはなりません。
着る簡易度は高いですけど、似合う人はトライを。


★アミ アレクサンドル マテュッシ

ami(アミ=友人)、をブランド名にしたデザイナー、アレクサンドル・マテュッシ。
「A.P.C.」にも通じる、フランスのモダンベーシックです。
ショーの着こなしもリアル。

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

これすごい好き!
グラフィカルですね、色のバランスが最高。
しかしアイテムのそれぞれはオーセンティック。
トップスはシャツ、パーカ、アウターの重ね着で、なのにボトムは短パンという、暖かいのか寒いのか分からない状況ですが。
現実的な着方ではないとはいえ、誰でも似合いそうで参考になります。

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

シャツの裾を出してアクセントにしたり、インナーのTシャツとスニーカーを白にして品性を加えたり、工夫満載のルック。
大きなトップのときはパンツをスリムにしてバランスを取る、イマどきのシルエット攻略法もここにあり。

 

★コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン

モード好きのみならず、アウトドアウエア好き、ワークウエア好きも夢中にさせる、「オトコによるオトコのためのブランド」。
パリメンズファッションウィークの中で毎回、ランウエイショーが行われてます。

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

ごくフツーのストリートスタイル。
と思いきや、全身がベージュ系の1トーンでスニーカーも真っ白。
ラフなのに品がいいこんな服装って、街中では見かけませんよね?
プロが提案する、優しさのある一味違うコーデです。

この3ブランドの “地味カッコいい” 着こなしが、おしゃれの参考にぴったり!

これもパッと見はフツー……ですが、売りのボディバッグにちゃんと目がいくコーデ。
服の上質さも伝わりますし、グレーの色で統一しながら軽さのある色使いも多くの人に似合うでしょう。
「身近にいたらこの人カッコいい」という感じ。

実はこのシャツは背中が凝ってます。
コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マンは服を間近で見ると、とんでもない魅力を放っていることが多いのですが、ショー写真だと気づきにくくて。
「それでOK」ってスタンスなのだと思います。


さて、
今回のメンズファッショントークはいかがでしたか?
「このブランドのセンス好き」、って人がいてくれたら嬉しいです!