コーデュラナイロンのパックTなんてあるわけ……あった!

コーデュラナイロンのパックTなんてあるわけ……あった!

コーデュラナイロンのパックTなんてあるわけ……あった!

2019年スタートのカットソーブランド、「フォースアベター」のパックT「BASIC CORDURA® T-Shirts」(一枚入り)¥4,320(税込)

メンズアイテムに顕著なんですが、デザインを説明するときに生地(素材)から入ることがよくあります。
ブランド力のある生地は、男ゴコロをくすぐるんですよね。
「ブランド生地=信頼の証」でもありますから、製品の品質を判断する基準にもなるワケです。


例えばコットンだと、西インド諸島がルーツの「シーアイランドコットン(海島綿)」、エジプトの「エジプシャンコットン(ギザコットン含む)、アメリカの「ピマコットン(スーピマ綿)」あたりが有名。
ウールだと、イギリスの無骨な「ハリスツイード」を好きな人が多そうです。
イタリアの高級生地メーカー、「ロロ・ピアーナ」「エルメネジルド・ゼニア」も男性にはお馴染みの憧れブランドですね。
防水素材なら、アメリカの「WLゴア&アソシエイツ社」が手掛ける「ゴアテックス」の支持率がダントツ。
そしてナイロンなら、同じくアメリカの「コーデュラ」で決まりでしょう。


コーデュラはインビスタ社が開発した素材で、頑丈なことから軍モノに使われて有名になりました。
その用途は主にアウトドア用のバッグ類です。
よく、「通常のナイロンの7倍の強度」と説明されますが、それを示す根拠は不明……。
コーデュラもゴアテックスと同様に、分厚くタフなものから薄くしなやかなものまで多用に商品展開していますから。


それでも丈夫なことは間違いなく、この2019年春夏シーズンにこの素材を用いたTシャツが新登場しました!

新進の日本ブランド、「フォースアベター(FORCE A BETTER)」のパックTシャツ、「BASIC CORDURA® T-Shirts」です。
コーデュラのナイロン糸が40%、残りの60%がコットン。
汗を吸い肌触りのいいコットンの特性も活かされたTシャツです。

コーデュラナイロンのパックTなんてあるわけ……あった!

内側にもしっかりとコーデュラのロゴプリントが。

コーデュラナイロンのパックTなんてあるわけ……あった!

裾にコーデュラの織ネームつき。photo © FORCE A BETTER®

ディテールもシルエットも、いわゆるアメリカンTシャツです。
奇をてらわないオーセンティックなもの。
肉厚で透け感も少なく、しっとりと柔らかな手触りです。
ハリ感とツルッとした質感を見て、服生地が好きな人なら「化繊混じりだな」と感じるでしょうが、多くの人はコットン100%と見分けがつかないと思います。
バッグのコーデュラ生地のざっくりとした織りとは別モノです。


では実際にタフかというと……すみません、自分ではまだ着てません!
洗濯テストやハードな着方での耐久テストもやってみないと、皆さんにちゃんとしたお薦めはできませんよね。
こんなユニークなTシャツもあるってことを気に留めていただければ。


コーデュラを使ったTシャツは、探せばほかのブランドでもいろいろ見つかります。
このTシャツは「世界初のコーデュラ “パック” Tシャツ」らしいです。

詳しくはブランドのオンラインストアをご覧くださいませ。

https://forceabetter.com/

コーデュラナイロンのパックTなんてあるわけ……あった!

上の写真は最近買ったポーチについてた織ネーム。
ポーチ本体にはブランド名が一切ないので、素材にうとい人なら「コーデュラっていうバッグブランド?」と思うでしょうね。

ゴアテックスの場合は、製品に織ネームをつけるのが使用条件と聞いたことがありますが、コーデュラも同様なのでしょうか。
それとも、この素材が自慢だからつけてる?
その両方の意味があるのかもしれません。


写真 © 高橋一史

※無断転載はダメなのです。