アウディがつくった約4時間のスローな映像で、オーストラリアのドライブを追体験。【コロナに負けるな! いまだからできること #15】
旅行先、または実家に帰った時に、大した当てもなく、好きな音楽を流しながらのんびりとドライブすることが楽しみになっている。連休が近づいてくると、あの山を越えようか、海沿いにでも行ってみようか、と何となく想像したりもしていた。しかし残念ながら、今回はそれができなくなってしまった。家のなかでその気分だけでも味わえるものがないか……と探してみたところ、いいものがあったので、この場を借りて共有させて頂きたい。
アウディ オーストラリアが制作した「アウディ・A6」でドライブする動画がそれである。ドライブ動画と言うと大抵は、クルマの性能、機能を表現するものだったり、ジャーナリストが乗ってポテンシャルの高さを解説、批評したり、要はクルマそのものにフォーカスするものが多い。一方、この動画のいい点は、大してクルマが映らず、何気ない風景だけが続くことにある。そして、誰かが割って入ってきて喋ったりしないところも潔くて好ましい。
舞台はオーストラリアの南東部にあるニューサウスウェールズ州のカントリーサイド。前/後席、ボディサイド、インストルメントパネルからと、景色を見る視点が淡々と入れ替わり、特別な場所ではない田舎道や住宅地、雨が降る山道を、ただひたすらにA6が進んで行く様を映している。
この動画は、数年前から北欧を中心に海外で人気になっている「スローテレビ」と呼ばれるジャンルにインスパイアされ制作したという。ひとつの題材だけに絞った映像を、長時間かけてゆるく放送するのがスローテレビで、今回紹介した映像は何と約4時間にも及ぶ。
当然、飲酒をしながら閲覧しても違法ではないし、お酒片手に自動運転かのようなドライブ体験に没入し、オーストラリアの景色に浸ってみるということは、いまの休みだからこそできると思う。(編集YO)