ニコライ・バーグマンが“四角い花々”で、六本木上空を彩る展覧会。

ニコライ・バーグマンが“四角い花々”で、六本木上空を彩る展覧会。

ニコライ・バーグマンが“四角い花々”で、六本木上空を彩る展覧会。

東京タワーと六本木の街を借景した、可愛げがありつつどこか日本庭園の心境にも通じるようなフラワーボックスの配置。

「ボックスに詰めた満開の花」という斬新なスタイルで、花束をプレゼントする文化に一石を投じたニコライ・バーグマン。彼が考案したフラワーボックスの誕生20周年を記念して、六本木ヒルズの展望台、東京シティビューで『ニコライ・バーグマン フラワーボックス20周年展覧会』が開催されている。

「ヨーロッパでは、黒は喪服をイメージさせるのに、日本では黒地に色とりどりの花や文様が描かれた着物を晴れ着として纏っていた。それが、黒い箱に美しい花を詰めるというイメージのひとつの源泉になりました」

そう語るバーグマンの言葉どおり、入場者がまず目にするのは5m四方の黒い立方体の壁一面に飾られた色とりどりのフラワーボックスだ。その壁の中央にある入り口をくぐると、頭上から花や葉が枝垂れる空間が広がっている。そう、我々は入場とともに彼のフラワーボックスの世界に入り込むのだ。

その先には東京の街を借景するように花が飾られていたり、これまで彼が手がけたシーズナルデザインやブランドとのコラボレーション作品など、100種類以上のフラワーボックスが揃う。また、佐藤可士和、酒井田柿右衛門、落合宏理らバーグマンが敬愛するクリエイターが手がけた花器やアートに、バーグマン自らが花を生けて展示。これらはみなバーグマンの「箱」にインスピレーションを得た形状を取り入れており、そのどれもが唯一無二のアートとして咲き誇る。

東京での開催期間は11月20日から30日まで。期間中はフラワーボックスを作成できるワークショップも開催する。六本木の上空に咲き乱れる、美しくも短い花の盛りを堪能しよう。(編集Y.K.)

ニコライ・バーグマンが“四角い花々”で、六本木上空を彩る展覧会。

シーズンごとに発表してきたフラワーボックス。花だけでなく果実や葉を印象的に取り入れているのもポイントだ。

ニコライ・バーグマンが“四角い花々”で、六本木上空を彩る展覧会。

陶芸家・本田伸明とのコラボ。キューブ上に連ねられた武骨な陶器から一本伸びるバラに、凛とした潔さを感じる。

ニコライ・バーグマンが“四角い花々”で、六本木上空を彩る展覧会。

人形師・中村弘峰とのコラボ。キューブ上に密集し、また散らばっている果実に物語性やサイの躍動感が宿るようだ。

ニコライ・バーグマンが“四角い花々”で、六本木上空を彩る展覧会。

手前はクリエイティブディレクター・佐藤可士和、奥はファッションデザイナー・落合宏理(FACETASM)とのコラボ。ふたりのクリエイターが思い思いにボックスをデザインし、バーグマンが花という命を吹き込んだ。

『ニコライ・バーグマン フラワーボックス20周年展覧会』
開催期間:2020年11月20日(金)~11月30日(月)
※展示入れ替えのため25日(水)休(展望台は営業)
開催場所:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー スカイギャラリー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
TEL:03-5464-0716(平日10時~18時、ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン)
開場時間:10時~20時(最終入場19時30分)
入場料:¥800(税込)
※事前予約制のため、オンラインでの日時指定券の予約が必要です。
http://nicolaibergmanntickets.com
※別途、展望台入場料(一般¥1,800)が必要。

www.nicolaibergmann.com/flowerboxexhibition