Mike Meiréのアートディレクション
Takahiro Tsuchida

Takahiro Tsuchida / Design Journalist / Writer
土田 貴宏/デザインジャーナリスト/ライター

1970年北海道生まれ。会社員などを経て、2001年からフリーランスで活動。国内外での取材やリサーチを通して、雑誌をはじめ各種媒体に寄稿中。家具などのプロダクトを中心とするデザインと、その周辺のカルチャーについて書くことが多い。法政大学デザイン工学部などで兼任講師を務める。趣味は飲酒とインスタグラム。
http://txtxtt.blogspot.jp/

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Mike Meiréのアートディレクション

Mike Meiréのアートディレクション
今日が最終日のミラノサローネですが、その中でひとつ印象的だったのはフィンランドの家具ブランド、Artekの展示。ブラインドとグラデーションのカーテンを使い、その前にコンスタンティン・グルチッチの新作椅子があります。この会場構成をしたのは去年にひき続いてMike Meiré、ドイツ人のアートディレクターです。
Mike Meiréのアートディレクション
今回、スイスのベルンで買った「brand eins」は彼がアートディレクションしている経済誌。経済の専門誌でありながら、あえて現代アートの要素をところどころに入れ込んでいるのが特徴。表紙の写真がユルゲン・テラーだったことも。
Mike Meiréのアートディレクション
   
Mike Meiréのアートディレクション
   
Mike Meiréのアートディレクション
   
Mike Meiréのアートディレクション
最初にMike Meiréが気になったのがこの雑誌、ドイツのマッキンゼーが出していた「Mck」。もう10年近く前にフランクフルトかどこかの空港で入手して、それから現地の知人に頼んで数冊揃えた。横版で上が綴じてあり、下から上にめくっていくつくり。このレイアウトや図版の選び方で、ドイツ語なので意味もわからず、しばらくアート誌なのかと思っていた。
Mike Meiréのアートディレクション
彼のアートディレクションでよく知られているのは、この「032c」や子どもファッション誌の草分け「kid's wear」かなと。
Mike Meiréのアートディレクション
これはコンスタンティン・グルチッチの椅子「MYTO」のコンセプトブック、やはりMike Meiréの仕事。椅子をファッションのように撮っている。
Mike Meiréのアートディレクション
Artekのコンセプトマガジン「annex」のクリエイティブディレクションもやはり彼。内容はアートに関することが多い。その後、Artekはスイスの家具メーカーVitraの傘下になり、annexが続くかどうかはわからないけれど、今回のサローネの展示のように関係は続くとのことなので、期待。ちなみにMike Meiréの名前が日本のメディアに一気に登場するようになったのは、アルヴァ・アールトのスツール60を彼がカラフルにアレンジしたマイク・メレー モデルが発表された時だった。
Mike Meiréのアートディレクション
もうひとつちなみに、ArtekとMike Meiréが組んだきっかけは、2007年にマイアミで彼が発表したFarm projectというキッチンのコンセプト(雑然としたキッチンダイニングと動物を飼うスペースなどが渾然一体になっていた)をArtek(同時期に同じ敷地で坂茂によるアルテックパビリオンを展示していた)の代表が見ていたく気に入ったから、だったそう。
Mike Meiréのアートディレクション
これは去年、購入したフランスのアート誌「Editions Cahiers d'Art」。エディトリアルディレクションはMike Meiré、編集はHans Ulrich Obrist。この号は Ellsworth Kellyにフォーカスしていて、彼のシルクスクリーンのページがあったり、オブリストが彼のコレクションしている古代の人形についてインタビューしていたり、何かと豪華。


このムービーでは「Apartamento」誌の編集長のMarco VelardiがMike Meiréから話を聞いている。よくまとまっているけれど、早口すぎる。
Mike Meiréのアートディレクション
そして今回のミラノサローネに合わせて始動したマルコの最新プロジェクト、Source Materialにも、やっぱりMike Meiréが参加していました。

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