
伊勢神宮の祭祀の一場面
尊敬している人の話をします。
彼と初めてお会いしたのは、7、8年前でしょうか。
妻の友人同士が結婚し、その新郎さんとして紹介された気がします。
すらりと背が高く、にこやかで、知的な印象を持ちました。
その人、山口祐樹さんは伊勢神宮や宮内庁で奉職された経験を持つ神主さんで、
現在はお婿さんとして嫁いだ品川区・雉子神社の禰宜さんであり、
國學院大學で教鞭を取る先生でもあります。
伊勢神宮の例大祭である神嘗祭が行われるのは10月17日。
そう、皆さんもうご存知ですね。私の誕生日です。
神嘗祭の一番重要な部分は伊勢神宮の神職さんのみで行われ、一般の人が見ることはできません。
しかし、神職の特権で、毎回5名ほど全国持ち回りで見学することが出来ます。
(本来「神嘗祭奉仕」なのですがあまりに専門的すぎる神事のため、我々が出来るのはほぼ見学です)
自分の誕生日に行われる祭りとして昔から御縁のようなものを感じていたので、
茨城県の当番のときにいの一番に申し込みました。今から数年前のことです。
「奉仕」仲間の神職の控室にいたとき、音もなく衾が開いて山口さんが現れました。
お忙しいかと思い事前にお伝えしていたわけではなかったのですが、
恐らく参加者名簿を見てご挨拶に来て下さいました。
どんなお話をしたのかもう覚えていないのですが、
何度かしかお話したことがないにも関わらず、
この人くらい神職らしい神職はいないな、と感じました。
とにかく信頼に足る人なのだ、と思いましたし、
もちろん今でもそう思っています。
元々は妻の友人ですが、もはや自分のほうが山口さんとは仲良くなったと思っている私。
そんな尊敬する山口さんに今回、神社で行う講演会の講師をお願いすることになりました。
お題は「知ったかぶらない御代替わり」。
「みよがわり」と読みます。
皆さんご存知の通り、来年は今上陛下が譲位され、新帝が誕生します。
いろいろな報道を目にしますが、皆さんいまひとつ、来年一体何が起こるのかイメージしにくいのではないでしょうか。
そんな皆さんは是非、ご参加下さい。
改元、即位といった分かりづらい物事について、
一般人の目線に立って易しく解説していただきます。
詳しくは常陸國總社宮のフェイスブックページをご覧下さい。
https://www.facebook.com/events/323997831744121/
