北アルプス国際芸術祭 予告編
Naoko Aono

Naoko Aono / Writer
青野 尚子/ライター

アート、建築関係を中心に活動しています。趣味は旅行と美術鑑賞と建築ウォッチング。ときどきドボクも。共著に「新・美術空間散歩」(日東書院本社)。

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北アルプス国際芸術祭 予告編

北アルプス国際芸術祭 予告編

作品スケッチを説明する「目」の二人。背景の桜や雪をかぶった山にも注目。5月半ばの光景です。

6月4日から始まる「北アルプス国際芸術祭」会場ではアーティストたちが制作の真っ最中。その様子が報道陣に公開されました。お出かけの際のガイドに、一部をチラ見せします!

どこでも人気のアーティスト・ユニット、「目」の作品は、彼らが手を加えた古民家から北アルプスの山々を眺めるというコンセプト。

「景色が物体的に見えたんです。景色が遠い距離にあるのに、目前に迫ってくるようなアートです」

ぜひゆっくりと過ごしてください、とのことでした。行列ができそうな作品です。

北アルプス国際芸術祭 予告編

フェリーチェ・ヴァリーニの作品。のんびりした山の景色の中に突然、黄色のぐるぐるが現れます。

フェリーチェ・ヴァリーニの作品はある一点から見たときだけ、きれいな渦巻きが現れるというもの。三世帯しか住んでいない集落で、わずかに家が集まっている場所につくられています。

北アルプス国際芸術祭 予告編

アルフレド&イザベル・アキリザンの船には懐かしの昭和が満載されてます。

船や建物をモチーフにした作品をつくってきたアルフレド&イザベル・アキリザンは、街の人々に持ってきてもらった「家の中の不要なもの」で船をつくり、それを湖に浮かべます。

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地元だけでなく、他県からもやってきたボランティアスタッフと一緒に最後の仕上げに取り組む淺井さん。

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淺井さん新作部分。足場が外れるのが楽しみです。

淺井裕介さんは絶賛制作中。幅34メートル、高さ6〜9メートルの壁面に細い筆や刷毛で立ち向かっています。すべて手作業、街の人も手伝っています。

「この付近の山、川、猿、リス、川に水を飲みにくるカモシカ、そんなものからインスピレーションを得ました。大きな面は未熟なところ、下手なところ、すべてを受け止めてくれる。大きな生き物の中にまた、小さな生き物がいたりするのでよく見てほしい」


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ジェームズ・タップスコット作品が設置される仏崎観音寺。もともとは藁葺きだった屋根は、ちょっと他では見ない珍しい形。馬に縁の深い寺なので、馬の鞍を模したのでは? と住職さんは言っているそう。

オーストラリアの作家、ジェームズ・タップスコットが作品を設置する川がある「仏崎観音寺」。川にかかる太鼓橋に、こちら側と向こう側をつなぐかのような作品をつくります。

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この桟橋に五十嵐さん作品が設置されます。

五十嵐靖晃さんは街の人と太いロープを作って、桟橋の先に垂直に立てます。湖の水と空をつなぐような感じになるはず。

「瀬戸内国際芸術祭に参加したとき、瀬戸内では水平方向の信仰があるように思いました。ここ、信濃では山岳信仰など、垂直方向の信仰があるように思います」

海の彼方にあの世があるのか、山の上に天国があるのか。そう言われてみれば確かに、異世界は水平または垂直方向に存在するようです。

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このあたりは針葉樹と広葉樹が混在する針広混交林なので、棚田の向こうの山はいろいろな色をしています。

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田植えをしたばかりの水田。ぽやぽやした稲がかわいい。

開催地一帯はとにかく水が豊富。街中には道路を挟んで違う水源の水が湧いているスポットがあり、ほんの5メートル歩くだけで味がまったく違う水が飲めます。下を水路が流れる家での展示も予定されているとのこと。このあたりは夏でも涼しいのがうれしいところ。他の地域とはちょっと違う景色と水を味わいに行くのも楽しみです。


北アルプス国際芸術祭 予告編

今回もご飯がおいしい! 公式ウェブにお薦めが掲載されてます。

「北アルプス国際芸術祭」は6月4日から7月30日まで、信濃大町駅などのエリアで開催されます。

3年前に開かれたプレイベント「信濃大町・食とアートの回廊」の様子はこちらから。

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