『がんになる前に知っておくこと』
Makoto Sasaki

Makoto Sasaki / video director/ movie director
佐々木 誠/映像ディレクター/映画監督

98年より音楽プロモーション映像やテレビ番組などを演出。ドキュメンタリー映画とドキュメンタリー風のフィクション映画も監督している。今まで撮影で訪れた場所で好きなのはケニアとインド、そしてハワイ。
http://sasaki-makoto.com

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『がんになる前に知っておくこと』

『がんになる前に知っておくこと』

「がん」は、親族をそれで亡くした経験がない私ですら自分と無関係だとは思えない、すぐ近くにある命に関わる“存在”だ。


しかし、その正体については全く知らない。

自分や家族、友人がなった時、何を考え、どう行動すれば良いかもわからない。

どうにもならない死の存在を認めたくないから、無意識で知ろうとしていないのかもしれない。

誰にでも「その時」が来る可能性があるのにも関わらず、だ。


『がんになる前に知っておくこと』は、検診で「乳がんの疑いあり」と判定された経験をもつ若手女優、鳴神綾香が、がん治療を専門としている腫瘍内科医、外科医、放射線腫瘍医をはじめとした医療従事者や、がん経験者など15人の方々との対話を通して、がんという病気と正面から向き合うドキュメンタリー作品だ。

http://ganninarumaeni.com/





とても興味深い対話の数々だった。

全く知らないことばかりだった。


「がん」=「死」ではなく、「がんと共存する」ために何をするか、という考えに自然に行きついた。


少なくとも「がん」に対して、無知ゆえに感じる恐れはなくなった。

なった時の準備ができた、というか。


観て良かった。



監督の三宅流は、これまで「身体性とコミュニケーション」をテーマに、『触旋律』、『白日』などの実験映画、また『究竟の地−岩崎鬼剣舞の一年』、『躍る旅人−能楽師・津村禮次郎の肖像』など伝統文化を描いたドキュメンタリーを制作してきたストイックな映像作家だ。






私は、20年以上、彼のほぼ全作品を観てきたので、この新作『がんになる前に知っておくこと』のテーマ、そしてそれを対話スタイルのドキュメントとして制作するのが意外だった。


しかし、全編を通して観ると、「身体性とコミュニケーション」についての新たな視点を感じ、彼の新境地としても楽しめた。

素晴らしい。


というわけで、必見です!


<『がんになる前に知っておくこと』に関する情報> 

■公開情報
2019年2月2日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開 

■公式サイト
http://ganninarumaeni.com/ 

■作品クレジット
ドキュメンタリー/108分/DCP/2018年/日本 

対話者(出演者)
若尾文彦(国立がん研究センター がん対策情報センター長)
勝俣範之(日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科教授)
山内英子(聖路加国際病院副院長 ブレストセンター長・乳腺外科部長)
唐澤久美子(東京女子医科大学 放射線腫瘍科教授)
有賀悦子(帝京大学 医学部緩和医療学講座教授)
大野智(島根大学医学部附属病院臨床研究センター長・教授)
近藤まゆみ(北里大学病院 がん看護専門看護師)
橋本久美子(聖路加国際病院 相談支援センター・がん相談支援室)
山口ひとみ(湘南記念病院 ピアサポーター)
土井卓子(湘南記念病院 乳がんセンター長)
秋山正子(認定NPO法人マギーズ東京 共同代表理事 センター長)
岩城典子(認定NPO法人マギーズ東京 常勤看護師 )
塩崎良子(がん経験者/株式会社TOKIMEKU JAPAN 代表取締役社長)
岸田徹(がん経験者/NPO法人がんノート 代表理事) 
鈴木美穂(がん経験者/認定NPO法人マギーズ東京 共同代表理事) 

ナビゲーター
鳴神綾香 

監督・撮影・編集:三宅流
企画・プロデューサー:上原拓治
整音:吉方淳二
ピアノ演奏:鳴神綾香
制作:究竟フィルム
宣伝美術:成瀬慧
スチール:豊田佳弘
製作・配給:株式会社上原商店
配給協力・宣伝:リガード

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