和田誠さんと映画と私

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和田誠さんと映画と私

和田誠さんと映画と私
先日、和田誠さんの著作200冊刊行をお祝いする会にお招きいただいた。

司会を阿川佐和子さん、そのアシスタントに三谷幸喜さん。お祝いの言葉を吉永小百合さん、糸井重里さん、南伸坊さん。歌を森山良子さん、大竹しのぶさん、清水ミチコさん、そして奥様の平野レミさん。
そこに集まった錚々たる顔ぶれのみなさんが和田さんを心からお祝いしていることが伝わる、とても暖かく素敵な会だった。

200冊、というのはあくまで文章を執筆された書籍のみのことで、手がけられたイラスト、デザイン、装丁などを入れると、もうとんでもない数になるだろう。
和田さんはそれ以外にも、作詞作曲、翻訳、そして映画監督も手がけ、それら全てが超一流という言わずと知れた「超人」なのだが、なぜ私のようなものがそのような素晴らしい会に参加させていただいていたのかというと、一昨年から和田さんとご一緒している映画のトークイベント『マコマコシネマトーク』を不定期で開催しているからだ。

そのキッカケは2年前。
ある展覧会で偶然和田さんと初めてお会いし、その場にいた共通の知人でイラストレイターのあずみ虫さんに紹介していただいたのが始まりだった。

私は中学生の時、和田さんの初監督作品『麻雀放浪記』を観て夢中になった。
ハードボイルドなんだけど、独特のリズムが全編に流れどこかコミカル。でもそれが大人の世界なんだ、と感じた。
和田さんご自身が執筆している『麻雀放浪記』のメイキング本『新人監督日記』にもハマり授業中何度も読み返していた。映画の作られる過程を知ったのはこの時が初めてだった。
その後、和田さんが執筆されている映画についてのエッセイ集『お楽しみはこれからだ』シリーズを全部購入し読み込み、私の10代はどっぷり映画漬けになった。
私の生まれる前の古い映画に関する知識はほとんど『お楽しみはこれからだ』から得ている、と言っても過言ではない。
私は、初対面にもかかわらずご本人に図々しくもその話をしてしまった。
和田さんはそんな不躾な私の話を笑顔で聞いて下さり、調子に乗った私は気がつけば延々と映画の話を夢中でしていた。
ビリー・ワイルダー、マリリン・モンロー、ハンフリー・ボガート、グレース・ケリー、ヒッチコック、ジョン・ウェイン、トリュフォー、スピルバーグ・・・映画の話は流れ出したら止まらない。
そして、和田誠監督『麻雀放浪記』や『快盗ルビィ』の制作秘話まで。

夢のようだった。
中学生の頃の自分に言っても信じないだろうなぁ、と思った。

しかしさらに夢は続く。
その和田さんの素敵なお話を私だけが聞いてたらバチが当たる、と思いトークイベントの開催をご提案させていただいたら、なんと快く引き受けてくださった。
その映画トークイベント『マコマコシネマトーク』を渋谷のサラヴァ東京で開催、これまで4回もやらせていただいている(第一回は私の盟友ロバート・ハリスさんにもゲストで出ていただいた)。
和田誠さんと映画と私
和田誠さんと映画と私
和田誠さんと映画と私
和田誠さんと映画と私
毎回、前半に和田誠監督作品をご本人とともに分析、解説や裏話をしていただき、後半はあらゆる映画についてのフリートーク、そして映画にまつわる和田さんのエピソードを私がグイグイお聞きする約3時間!
こんな幸せな空間はない。
私もそうだが、毎回満員のお客さんもそうだと思う。
来ていただいている方の年齢層や性別、スタイルはバラバラで、その全員がずっと笑顔でキラキラしている。
「映画」は普遍だ、と感じる。
ジョン・ウェインと会って握手した時のエピソードで「彼の手は意外とベルベットタッチだったよ」なんてお話してくれる和田さんの横顔は映画少年そのもの。
渥美清さんとの映画談義、『麻雀放浪記』のドサ健役に当初キャスティングされていた松田優作さんとの対話、同時期に同じく異業種監督としてデビューした伊丹十三さんとの海外の映画祭での熱いエピソード、そして吉永小百合さんとの友情・・・素晴らしいお話がたくさんありすぎて、毎回クラクラする。

さらに今年『麻雀放浪記』がテアトル新宿で上映された際、私は上映後トークイベントの司会を任された。
和田誠さんと映画と私
和田さん、そして女衒の達役の加藤健一さんとともに舞台でトークを繰り広げるという長年の『麻雀放浪記』ファンとしては光栄すぎる体験だったが、あまりの緊張で舞台上で何度か頭が真っ白になってしまった(笑)。


和田誠さんは私のような者からすれば雲の上の存在だが、あくまで「純粋に映画を愛している者同士」として上でも下でもなく接してくださる。
それはとてつもなくありがたいことです。

まだまだ映画に関して和田さんのお話をお聞きしたい!
そう思っているのは私だけではないので、和田さんさえ良ければ、また近いうちに「マコマコシネマトーク」やらせていただければ、と思っています。

この度は200冊刊行、おめでとうございます!!
(すでに201冊目も出ていますが!)

お祝いの会でいただいたその201冊目『ニャンコトリロジー』とニャンコグッズが可愛すぎる!!
家宝です!
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