Masato Kawai

Masato Kawai / Interior Stylist
川合 将人/インテリアスタイリスト

住宅メーカーやインテリアショップのカタログ、広告、雑誌を中心に活動。デザインギャラリー、SOMEWHEREを拠点にモデルルームの内装やコンサルティング、家具や照明の展示イベントの会場構成などの空間演出の仕事も多数展開している。デザイン家具好きを生かした執筆活動もおこなっています。http//www.kawaimasato.com

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IFDA ASAHIKAWA 2017 

IFDA ASAHIKAWA 2017 

こんにちは!今回は先月6/21〜6/25まで北海道の旭川でおこなわれていた、国際家具デザインフェア旭川 「IFDA」で見た印象に残ったものなどについて書きたいと思います。

IFDAは今年で10回目(3年ごとに開催)となった家具の国際コンペで、メイン会場の<旭川デザインセンター>の1階に、今回の入賞作品が並べられていました。

ブースのデザインは建築家の五十嵐淳さんが担当(写真中央)。天池合繊株式会社の世界一軽い布と言われる、その名も「天女の羽衣」を天井面から吊り下げて演出していたのですが、送風機に当てられた布が光を反射しながらオーロラのように揺れ動いてとても綺麗でした。

IFDA ASAHIKAWA 2017 

こちらはフィンランドのデザイナー、ミッコ・ハロネンがデザインした「Korent(コレント)」。今回のIFDAで最高賞であるゴールドリーフ賞を受賞した椅子です。背から肘掛け、脚と、滑らかにつながる曲線はシンプルに見えますが、細部に渡ってとても計算された構造になっています。

IFDA ASAHIKAWA 2017 

コンペとは別ですが、この期間<旭川デザインセンター>では、旭川周辺に工場があるメーカーさんの新作を見ることができました。このベッドは<タイム アンド スタイル>さんの新作。量感のあるヘッドボードのフォルムがインパクトありました。

IFDA ASAHIKAWA 2017 

清水久和さんのデザインした子供家具のシリーズを発表した<いさみや>さんのブース。すべてノックダウン式で、スツールやテーブル、コートハンガーなどを展開。文字盤が下を向いた壁掛け時計もありましたが、色も含めてよかったです。

さて、期間中は旭川周辺にショールームや工場をもっている家具メーカーさんが、それぞれ自社のスペースで新作発表や企画展示などもおこなっていたのですが、いちばん驚いたのは、インテリア北匠工房さんの発表。

デザイナーの村田一樹さんをデザインパートナーとしてむかえ、CIなどのグラフィックも一新し、これまでと全く違うイメージになりました。新作家具の中ではとくにセパレート型のソファがよかったです。

IFDA ASAHIKAWA 2017 

インテリア北匠工房の新作のセパレート型ソファ。シートハイが低めで、スポーク状の背もたれがゆったりと体を支えます。写真は3台を横並びに使用した状態。シートが布張りのモデルもありましたが、中でもこのヌメ革のモデルがよい雰囲気でした。

そして、この期間、家具の製造業やインテリア、デザインに関わる人にとってなにより嬉しかったのが、織田コレクションが見られたこと。

椅子を筆頭にした家具に照明、木工、ガラス、陶器、カトラリー、テキスタイルなど、それこそ20世紀に作られた代表的な北欧デザインのだいたい全部(言い過ぎじゃないとは思います)をコレクションしている、世界的な収集・研究者が、織田憲嗣さんです。

その織田先生(東海大学名誉教授で現在は東川町文化芸術コーディネーターをされています)のコレクションを中心にした企画展が複数開催されていたわけです。

IFDA ASAHIKAWA 2017  IFDA ASAHIKAWA 2017 
IFDA ASAHIKAWA 2017  IFDA ASAHIKAWA 2017 
IFDA ASAHIKAWA 2017  IFDA ASAHIKAWA 2017 
IFDA ASAHIKAWA 2017  IFDA ASAHIKAWA 2017 

IFDA第10回記念・北海道立旭川美術館開館35周年記念として開催された「デンマーク・デザインの魅力 織田コレクションと旭川」、フィンランド独立100周年記念の「フィンランドデザイン展」、織田コレクションから織田先生自らが特選した「現代椅子の巨匠20人20脚展」、日本・デンマーク修好通商条約150周年記念「デンマークデザインの逸品たち」、そして「北欧のグラフィックデザイン展」と、同時に5つもの展示があったわけです!!!

上に並べた写真はその各展示の中のほんの一部です。


個人が集めたもので、これだけの規模の展示が開催できるってとんでもないことですが、あらためて本物に触れられる貴重な機会。時間をかけて満喫させて頂きました!


現在、東川町では、織田憲嗣さんのコレクションを公有化することが決定し、デザインミュージアムを同町に設立する計画が進んでいます。これは本当に素晴らしいことです。


本物の家具を見たければ旭川へ!そんな状況になって、IFDAを含めもっと日本でデザイン家具の業界が盛り上がってくれたら嬉しいです。デザインミュージアム、是非、実現してください!

では、また!

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