"色んな角度で未来化を考える大人"になった彼と...

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"色んな角度で未来化を考える大人"になった彼と...

Ralf Hutter + Emmett Brown & 明るい未来のエネルギー by Shinji Maeda + Masaharu Futoyu

先日、大阪の中之島三井ビルディングで開催されたアートエキシビジョン『色んな角度で未来化を考える大人でありたい』へ行ってきました。


こちらはロンドン時代からの音楽仲間でもあり、アーティストのShinji Maedaが主催するアート集団『German Suplex Airline』の企画。


テーマのタイトル通り、近未来の社会とアートの関わり方やその可能性への模索に沿った彼らのアーカイブが観れる展示会です。


写真上の無数の電子機器が集まった巨大物体は、すべてがソーラーパネル付きの電卓(総数はなんと約1200個!)。


昨今のスマートフォン事情により、一般家庭ではあまり使用されなくなった電卓に作家が、どうにかして未来への活路はないかと思い、制作したのがこの作品だそうです。


それにしてもこんだけの数よく集めたな。。。


作者のShinji Maeda氏(写真上)。


氏本人が着用しているヘッドギアには、各電卓のソーラーパネルから供給される電源が直結されていて、この装置に基盤の計算技術が電流を介して人間の脳波とリンクし、”計算が早くなるかもしれない、というプラシーボ効果” を狙ったのだとか。。。なんか分かりにくいぞ(笑)


ちなみにヘッドギアのデザインは、映画バックトゥザ・フューチャーのあのドク博士が発明して失敗した "心を読む機会"を模倣したそう。


この作品に限らず、Maeda氏の作風には一貫するように何か懐かしいレトロフューチャー感が漂っていて、同世代ということもありますが、子供の頃に夢見た未来への憧憬がいつも感じられます。


ヘッドギア片手に作品のコンセプトを熱心に語っている氏を見ていると、なんだかドク博士が憑依したように見えてきました。。。


このネオン管は、あの東日本大震災で被災した双葉町に掲げられていた『原子力 明るい未来エネルギー』という標語を考案した大沼勇治氏の、負の遺産を忘れずより良い未来を目指そうという本人自身のリアクションに太湯雅晴しが感銘を受け、その標語の後半を引用して作品にしたものだそうです。


Ebb-Ripple by KAZAMA Tenshing

こちらはアーティストでありながら僧侶というユニークなバックグラウンドを持つ風間天心氏の作品。


波紋が重なったようなカラフルなラインは、『水引き』というよく祝儀の時などに用いられる素材を組み合わせたもの。

水引のルーツは中国かららしく、アレンジが得意な日本人が無くなりつつあるその習慣を、今度はアートに変換するという試み。


風間氏はこの作品で今年の岡本太郎現代芸術賞(岡本敏子賞)に受賞されたそうです。


こちらはまたShinji Maeda氏の作品。


このチューブラーベルのような楽器? の作品に付いている棒状の物体は、原子力施設の燃料棒の被覆間に使用されているものらしく、”ジルカロイ4” という特殊素材でできているそうです。


その存在を知った氏が、どうしてもそのジルカロイの鳴る音が聞きたかったらしく、作品の制作に至ったとか。。。

てか、どうやってこの管を手に入れたんだ(苦笑)


近くで見るとボディの端っこには今は存在しない ”National” のロゴが。


世界的電機メーカー、パナソニックのこの旧名にこめられた想いや時代背景を考えてみると色々興味深いものがあります。

特に今のご時世では、いろんな意味を持たせるキーワードのひとつです。


管一本が高値の為、すべて揃えるのにまだ時間がかかるそうですが、どんな音色で響くんだろう。。。


おそらく原子力発電所以外でジルカロイ4が使用されているのはここだけ。


電力を作らず、音楽を奏でる被覆間は世界中でこの楽器だけです。




前田くん、もといトニー。


完成したらいつかこれで一緒にライブしよう。


今度はロンドンのロイヤル・アルバートホールで。


今度は世界中に響かせよう。。。




German Suplex Airlines




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