Masaki Hosotani

Masaki Hosotani / The Post Office Director / Musician
細谷昌樹/ザ・ポストオフィスディレクター / 音楽家

1996年渡英。ロンドンの前衛音楽からアートシーン、ジャズフェスティバルなどで精力的にライブをこなし活動。同時にコンポーザーとして、資生堂やリーバイス等大手ブランドのファッションPV楽曲提供の他、サウンドインスタレーションや映画音楽などを幅広く手がける。
2012年、拠点を日本に移行。英国プロダクトとヴィンテージを主体としたセレクトショップ『The Post Office Shop』を大阪・北梅田にオープン。音楽キャリアをバックグラウンドに、ロンドンで長年培ってきたネットワークと世界観をミックスした独自のディレクションを展開中。
http://thepostoffice.jp/
http://justbecoming.com/

Recent
Post

«

»
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat

過去記事一覧へ

MINOH BEER - 日本が誇る "タイムレス・ブルワリー"へ...

MINOH BEER - 日本が誇る

今回は大阪・箕面に拠点を構えるクラフトブルワリー、箕面ビールの直営店 『MINOH BEER WAREHOUSE』 にお邪魔してきました。


MINOH BEER - 日本が誇る

写真左は代表取締役社長の大下香緒里さん。

実は大下さん、もといカオリちゃんとは前回の松延くんと同じ、十代の頃からのオールドフレンド。

お互い多感な時期を大阪で過ごした ”やんちゃ仲間”です。

(”やんちゃ”といってもちょっぴり元気が有り余った、健全なやんちゃです 笑)


MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

ご存知の方も多いと思いますが、世界のビールコンテストで数々のタイトルを獲得してきた箕面ビール。

大阪を超え、いまや日本が世界に誇るクラフトビールといっても過言ではありません。


今回の訪問は、今年イギリスで開催された品評会 『International Brewing Awards 2017』 に箕面ビールがめでたく金賞(W-IPA部門)と銅賞(スタウト部門)を受賞し、しかもカオリちゃん自身が大会のジャッジとして招かれる、その時の貴重な体験を聞くため。


私事ですが、筆者自身はイギリスに在住してた頃、ビール好きが高じてバンド活動の傍ら 一時期パブで働いていた経験があり、

なまじっか食に興味も持っていたため、シェフを任されて厨房でパブ料理をガンガン作らされるハメにも(笑)


ちなみに自分が昔働いていたイーストロンドンのパブ "PRINCE GEORGE" が、NHKの『世界入りにく居酒屋』という番組で取り上げられていたので、ここに動画をアップしておきます(下)。


当時のこのエリアは今のように開発が進んだトレンディースポットではなく、ハンパなくローカル感が漂う本当の意味での ”入りにくい” お店でしたが(笑)



英国の文化を語る上で、社交場のパブはイギリス人の普段の生活と密接に繋がっていて、そこで愛飲されている ”パイント”(ビールの呼称)は、いうなれば彼らのアイデンティティーそのもの。


そもそもパブの語源は、"Public House"(公共の家)から。


今振り返ると、東洋人の自分がバーカウンターでなみなみとギネスを注ぐ姿を、好奇の目で、時には偏見の目で見てた現地の人は恐らく何人かいたと思いますが、

カオリちゃん達、箕面ビールのチームは日本で切磋琢磨し、仕上げたビールを本場に持ち込み、並み居る強者たちが相手。


アメリカ、日本と同じように最近の英国におけるクラフトビール熱も相当なようで、年々競合相手も増えてきてます。

(英国内にある1000以上の醸造所のうち200以上はここ数年でオープンしたもの)。


完全アウェーの真剣勝負。。。

続けるにはとても困難なチャレンジです。


そんなわけで、一友人というよりはロンドンの元パブワーカー目線で、彼女の体験が気になっていました。



MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

さてさて、直営店に来たからには箕面ビール!

本社工場のすぐ隣なので、出来立てホヤホヤのクラフトがここでは味わえます。


先ずはカオリちゃんおすすめの”バレルエイジ ・インペリアルスタウト”をご馳走に。

このビールは、こちらも日本を代表するリキュールブランド、ベンチャーウィスキー社との豪華なコラボレーション企画。


あの著名な銘柄『イチローズモルト』のウィスキー樽に12ヶ月間じっくり寝かせて熟成させたスタウトだそうです。


どんな感じだろ?って口をつけた瞬間、ウィスキー樽の芳醇な香りがゆるやかに広がるテイスト。

正直ウィスキーはあまり飲まない方ですが、スタウトのフレーバーとここまで見事にミックスした味わいは、まさに感動もの。


これぞ "Made in Japan”。。。究極の1本です。


MINOH BEER - 日本が誇る

しばしカオリちゃんとのクラフトビール談義を楽しんで、話題はやはり今回受賞したコンペティションに。

(写真上は今年4月にロンドンのギルドホールで開催された受賞式のパンフレット)


その時の模様を、ここからは特別にカオリちゃんの写メからアップさせて頂きます。



MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

『International Brewing Awards』は、英国のビアコンテストの中でもその歴史は古く(1886年〜)、一番権威のある大会として知られています。


その大会が行われているのが、”ビールの街” として知られる Burton-Upon-Trent。

カオリちゃんいわく、ほっこりとした小さな田舎町だそうですが、この街だけでなんと国内のビール生産の4分一を担っているそう!


大手ビールメーカーから個人経営のブルワリーまでたくさんの工場やパブがひしめき合っているそうで、”ビールの街” にまつわるバートンの歴史を紐解くと興味深い話しが出てきます。


MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

元はペールエール発祥の地として知られていて、今から約400年前にこの村に流れる川、Burton-Upon-Trent の水を汲んで作られたエールビールが好評を博し、やがて英国中で流行し飲まれるようになったそうです。


なんでも川の水に含まれるマグネシウムやミネラルの含有量が高く、エール製造に最適の水質だったとか。


その後の街の発展は割愛させて頂きますが、カオリちゃんも話していたように、やはりお酒の製造には、”水”が一番大切なんだそうです。


MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

バートンの老舗パブ『Burton Bridge Brewery』。


創業は17世紀まで遡るらしく、ロンドンや都市では飲めないレアな地ビールもたくさん扱ってるそうで、ビール愛好家にはたまらないオールドパブです。


トレンドを遥か昔に超越し、時の試練に耐えてきたプロダクト達。。。


カオリちゃんチョイスのパブ巡り、かなり面白そう〜。


MINOH BEER - 日本が誇る

品評会でジャッジ中のカオリちゃん。


毎度コンペティションに参戦するだけでも、かなりのエネルギーと時間を必要とされるのに、今回は権威ある大会の審査員にまで任命されるとは。。。

なんたる栄誉!


この渡英前に彼女と話した時は、『結構ナーバス』と言ってましたが(当然ですが 笑)、


そこは大下香緒里代表取締役。


この大役を現地の方々に交じり、そつなくこなすあたりはさすが。


MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

こちらはロンドン・ギルドホールでの表彰式の模様。


とても華やかで盛大なパーティーです。確かな知識と鋭い批評性を持った人たちが集う場でもあり、厳格な雰囲気も。


英国におけるビール文化の深さと歴史を感じます。


MINOH BEER - 日本が誇る

素敵な集合写真は大下三姉妹、次女の真友子さん(中央)。

仕事の都合上、表彰式に参加できなかったカオリちゃんの代わりに、今回は真友子さんが授賞式に。


元々は酒屋だった箕面ビールは、今は亡きカオリちゃんのお父さん、大下正司さんが1996年に創業したブランド。

2012年に急逝され、その跡を継いだのが三人姉妹の長女、カオリちゃんでした。


この日は直販店におられませんでしたが、三女の望さんも含め三人共に会社を支え続け、今日に至ります。


MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

こちらは2011年のアワードの表彰式。

カオリちゃんのとなり、写真中央の方が創業主の大下正司さん。


言わずと知れた日本クラフトビールの先駆者であり、ビール界の発展にかぎりなく寄与してきた父・正司さん。

その意志を引き継ぎ、日々新たな挑戦を続ける箕面ビールのスタッフさん達。


普段のたゆまぬ努力が受賞という結果に表れる、最高の瞬間だと思います。


2009年の世界大会で初の金賞受賞(6年連続!)から始まり、ワールドビアカップなど海外の主要大会で8年連続で入賞するなど、その実力は世界も認めるところ。


これだけの偉業を残してきた箕面ビール。

次なる目標はいったい何だろ?、、、


MINOH BEER - 日本が誇る MINOH BEER - 日本が誇る

この訪問の帰途、ふとそう思ってたら、後日カオリちゃんのインタビュー記事を発見。


文面には、『箕面ビールを何百年も続くブルワリーにしていきたい』とのこと。


これを読んだ瞬間、自分達がまだ十代で、その頃彼女が口にしてたフレーズがフラッシュバック。。。


『継続は力なり』


その温かい人柄で誰からも愛されるキャラクターのカオリちゃん。

昔から美人で、グループの中では一番年下なのにみんなの相談相手になってくれたり、どこか大人だった一面も。


そんな彼女の言葉が今も自分の心の中で響いていたのは、今日までの彼女の姿勢、そして箕面ビールが年々積み重ねてきたキャリアを見ると納得。


もちろんそのモットーが彼女のお父さん、正司さん譲りだったとは、その頃は知る由もなかった訳ですが。


彼女の頑なスピリットは、みんなで大阪城公園にたむろしてた(笑)頃のまま、


きっと夢見るあの頃のままです。。。(微笑み)



MINOH BEER - 日本が誇る

遅ればせながらですが、

カオリちゃん、箕面ビールのスタッフの皆様、この度の受賞誠におめでとうがざいます!!


この先、これからも素晴らしいプロダクトを世界中のフォロワーと共に末長く楽しみにしてます。



『カオリ〜、忙しい中ありがとう!素晴らしいタイミングで ”再会"できたことを感謝してます。

また一緒にオモロイことできたらいいな〜。楽しみにしてます!』




MINOH BEER WAREHOUSE

3-9-11 Makiochi, Minoh, Osaka

Japan 562-0004




PAGE TOP