写真集『Fukushima Fragments』展示及び トークイベント

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写真集『Fukushima Fragments』展示及び トークイベント

写真集『Fukushima Fragments』展示及び トークイベント

昨年、工作社より上梓した『Ibasyo -自傷する少女たち・存在の証明 』を扱って頂いている大阪の blackbird books にて、規模は小さいですが、2015年にフランスの Editions de La Martinière より刊行された写真集『 Fukushima Fragments 』の展示及びトークイベントを行うことになりました。


昨年京都に引っ越してたばかりで、関西は全く縁もゆかりも無い土地なので、こうしてお話をいただけてありがたい限りです。

トークイベントでは、同じく京都在住の写真家・吉田亮人さんにお相手をしていただきます。


3月で震災から8年になります。震災が起きた当日、僕はリビヤで内戦の取材をしていました。前線でミサイルや砲弾が降り注ぐ中撮影をしていた日の夕方、500キロほど(車で3時間ほど)離れたベンガジという町に戻りました。翌朝、CNNをつけると、原発が爆発する様子が映し出され、テロップに「Fukushima Daiichi(福島第一原発」と出ていました。最初は何のことか全く理解できず、アナウンサーが「日本の福島第一原発が爆発した」と言っているのが耳に入りました。


「え、これ日本?」


現実のこととは思えなかったと同時に、自分の生まれ育った国が崩れ落ちていくようなそんな恐怖に襲われたのをいまでもよく覚えています。結婚するためにその2011年のうちにフランスから帰国する予定だったので、慌てて婚約者(今の妻)に連絡を取りました。

リビヤでの内戦取材の仕事を受けていたイタリアとロシアの雑誌の編集者に写真を送り(ちょうど締切日でした)、すぐに日本に行く旨を伝えました。

結局日本に帰国できたのは震災から1週間が経った頃でしたが、通勤ラッシュの時間に新宿に着くと、電車はガラガラ、街は真っ暗。街が「死んだ」と思いました。

日本に到着する前に、フランスの雑誌からすでに撮影の依頼を受けていたので、翌日には被災地に入りました。

津波の被害の姿に圧倒され、福島第一原発近辺の地域に行くと、生活の残像のようなものは感じるのに人がおらず、「不気味」と表現するしかないような「無音の空間」が広がっていました。「静か」なのではなく「音がない」のです。あのときの感覚は未だに忘れることができません。そこに生があることを感じられないとでも言うのでしょうか。本当に恐ろしかったです。


今年は現地に行くことはできなそうです。特にここ2年ほど、行くのであればストーリーを出したいと思って雑誌や新聞に提案していますが、中々企画が通りません。本当に難しい。


すでに東京でさえ風化している震災のお話ですが、自分の写真と経験を通して共有できればと思います。(関西では風化というより、もう忘れている人さえいるかもしれません。神戸の震災が、オウム真理教の地下鉄サリン事件ですぐに風化した東京のように。)


ご興味ある方いらっしゃいましたら、是非お越しください。


岡原功祐写真展 『Fukushima Fragments』

会場:blackbird books(地図)
住所:〒561-0872 大阪府豊中市寺内2-12-1
会期:2019年3月6日(水)〜24日(日)
イベント日時:2019年3月23日(土)
時間:午後6時〜7時30分
料金:1500円
定員:20名
ウェブサイト: http://blackbirdbooks.jp
メール: 
info@blackbirdbooks.jp

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