上空の飛行機内で天井パネルが落下する様子にネット衝撃…空の安全性に疑問の声「実際に経験したら恐怖」

  • 文:山川真智子
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Photo:Lukas Souza / Shutterstock ※画像はイメージです

デルタ航空機の天井パネルが、飛行中に突然外れるというアクシデントが起こった。幸いにも、乗客が協力してパネルを手で支えて天井の落下を阻止。航空機は出発地に引き返すことを余儀なくされたが、乗客乗員全員が無事だった。近年部品の落下による航空機の事故が大きく報じられており、乗客には冷や汗ものの体験だったようだ。

あわや天井が崩落 客の協力で難を逃れる

トラベル・トゥモローによれば、事件は4月12日にアトランタからシカゴに向かっていたデルタ航空のボーイング717型機の機内で起きた。高度3万フィートの上空を飛行中、天井パネルが崩れ落ちてきたため、天井の一部を男性客たちが手で支えて落下を防いだという。

デルタ航空の担当者によれば、その後パネルはダクトテープで固定され、客が支える必要はなくなったということだ。このアクシデントで、航空機はアトランタに引き返しており、2時間の遅れが生じたという。

看過できない! 実際に経験すれば恐怖

この事故についてあるコメンテーターは、航空機を危険にさらしたわけではなく、純粋に外見上のアクシデントだったとコメントしている。その一方で、飛行機の部品が落ちる事故はうんざりするほど起こっているという声も多い。2024年のアラスカ航空ボーイング機で発生した、ドアが飛行中に吹き飛んだことで、乗客を高度4900メートルの空間に晒した事故などは、多くの人々に衝撃を与えた。

今回のアクシデントの様子は、現場を撮影した乗客によって、ソーシャルメディアに投稿され拡散した。動画を見た人からは、「乱気流中でこれが起きたらと想像してみて」というコメントもあった。

元動画の投稿者は、この出来事を軽視する人々に対し、破片が落ちてきて高齢女性にでも当たったら大変だと、懸命にパネルを支えた人たちの気持ちになってみてほしいとコメントしている。さらに、上空3万フィートで天井が落ちて来るのを見れば、冷静ではいられないとも述べている。

マイルをもらっても… 空の安全性に疑問符

今回の事故についてデルタ航空は、利用者の忍耐と協力に感謝するとともに、旅行の遅延を謝罪。アトランタへの引き返し、待ち時間、アトランタでの降機の手間、シカゴ到着の遅延といった不都合をカバーするため、影響を受けた乗客に1万マイル(金額として100ドル分)を提供したと報じられている。対象となった乗客の中には、ネットのコメント欄で不満を表明する人もいた。

トラベル・トゥモローは、この事件でまたもやアメリカの空の安全性に悪いイメージがついてしまったと指摘。また、ボーイング社の製造品質にも細かいチェックが入ることになったと述べている。

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@lucasmpayne My Hommie @user6420519983283 Tom Witchsy was on a Delta flight and the ceiling collapsed. The attendants finally duct taped it after he held it up for awhile…@delta offered 10,000 miles ( basically 100 dollars) after they had to go back to Atlanta, wait for hours and deplane and get on another plane to Chicago. These planes!!! #airplane #delta #boeing #ntsb ♬ Paper Planes - M.I.A.

乗客が天井パネルを支える様子。

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@mothershipsg Alaska Airlines has grounded its entire 737 MAX 9 fleet after this incident. #tiktoksg #AS1282 #alaskaairlines #avtok ♬ original sound - Mothership

ドアが吹っ飛んだアラスカ航空のボーイング機の事故。