軽自動車とは思えない空間。 ダイハツ・新型アトレーの「旅する別荘」を実践してみる

  • 写真:岡村昌宏(CROSSOVER) 
  • 文:和田達彦

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2021年12月20日に発売されたばかりの新型アトレーは、荷室の広さが最大の魅力。そのリヤスペースを、スタイリストの窪川勝哉さんに「旅する別荘」へと仕立ててもらった。

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窪川勝哉●1974年、山梨県生まれ。インテリアのみならずクルマや家電までプロダクト全般に造詣が深い。雑誌、TVなどメディアでのスタイリングに加えウインドーディスプレイやイベントのデコレーションなども手がける。
上:窪川さんがアレンジした「旅する別荘」。グレーをベースに、アクセントにウッドを使用。色調を落ち着かせることで外装色とのコントラストを狙っている。

1981年に登場して以来、モデルチェンジごとに進化を遂げてきた「ダイハツ・アトレー」。新型モデルは、内外装のデザインを一新しつつ、軽自動車とは思えないほどの広々とした室内空間を実現した。荷室は長さ、幅、高さのどこも軽自動車と思えないほどの寸法を実現している。

キャッチコピーの「第三の居場所」が示すように、家、職場に続くもうひとつの居場所として、さまざまな用途に活用できるアトレーの室内空間。この空間を、インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんにアレンジしてもらった。テーマは「旅する別荘」。

「好きな所へ自由に移動できるのがクルマの魅力ですから、行った先々に応じてこの空間を楽しめるものにしたいと思いました」と窪川さん。そのためのキーワードが“特等席”だ。リヤシートを格納することで生まれるフラットなフロアを広い床面と捉えて、たとえば、あえてイームズのヴィンテージチェアを積んでいく。まずこの名作チェアありきで、スタイリングを施したそうだ。そしてお気に入りのラグを敷き、さらにオーディオとコーヒーのドリップセットをインストール。

「行く先が南の海なら、キューバやハワイの音楽。北なら森の中でジャズを聴くのもいいですね。ロケーションに合わせ、椅子で寛ぎながらコーヒーと音楽をゆったり楽しむ。そんな特等席をイメージしました」

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左:自由自在にマルチに楽しめるクルマとして、エクステリアはよりスタイリッシュに進化。全体のフォルムに合わせ、直線的なデザインを採用。フロントデザインの迫力もなかなかだ。 右:フロントピラーやバックドア上部の傾きを立たせ、先代の丸みを帯びたデザインとはまた違う、スクエア型のフォルムになった。このことにより、広々とした室内空間が実現されている。

アトレーのリヤシートは、フロアに格納することで、完全にフラットな室内空間をつくり出せる。この点が、スタイリングする上で非常にやりやすかったと語る窪川さん。また、荷室上部の左右にはディーラーオプションでマルチレールを取り付けられるが、ここにはサイドバーをはじめ、ネットやラック、ユーティリティフックを装着できる。これらのアタッチメントは、工具不要で自由にレイアウト可能だ。

「僕はサイドバーを利用してランタンやグリーンを吊るしましたが、バーをベストな位置に調整できるのがありがたかったです」

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車中泊の時などに大きく窓を開けることなく換気ができるポップアップ機構付のリヤガラスも装備された。

 “別荘”だけに、もちろん出先での宿泊も可能。最大1820mmという奥行きの荷室は、寝袋を敷くための十分なゆとりがある。車中泊時には、ポップアップ機構付リヤガラスが便利だ。

「密閉された空間にいるとストレスを感じやすいですが、その点、ワンタッチで少しだけ窓を開けられるこの機能はうれしいですね」

スピーカーはデスク代わりにもなるので、好きな場所で気分を変えてテレワークするのもいい。

「オンからオフまで、使い方は自由。僕は家やインテリアはもちろん、クルマも好きなのですが、クルマを別荘と考えてみると、このアトレーには僕の好きなものが全部詰まっている。乗って出かけることで、行った先で普段と違う時を過ごすことができる。そんな夢を叶えてくれる、移動式別荘を目指しました」

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自然の中で楽しむ、コーヒーの香り

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スツール「LC14 メゾン デュ ブラジル」¥121,000/カッシーナ・イクスシー青山本店 TEL:03-5474-9001 スツールの上は右から、ホルムガードの「フローラ」フラワーベース「フローラベース」参考商品/スコープ www.scope.ne.jp ロラッセルボブスの「カフェケトル」マットブラック¥11,000/大石アンドアソシエイツ TEL:03-5333-4447 ガラスキャニスター、ウッドステイ、マグカップ ドリッパースタンド

旅先でドリップコーヒーを淹れ、ゆっくり楽しむ。自宅とは違う時間の流れを感じられるひと時だ。「カッシーナ・イクスシーのスツールは縦横自由に置け、サイドテーブルや椅子としてガシガシ使えます」。

お気に入りの家具を、いつでもどこでも

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右から「ラベリント グレイウールラグ」¥124,300/コンプレックス TEL:03-3760-0111 クローバーの「ハンギングポット」ゴールド¥3,850/アップステアーズ・アウトドアリビング TEL:03-3289-5150 チェア、本は私物。

“特等席”には、ヴィンテージのイームズ「サイドシェルチェア」をチョイス。シート高の低いキャッツクレイドルベースを組み合わせているので、車内でもゆとりをもって寛げる。「もちろん天気のよい日は外に出して使ってもいいですね」。ベルギー・アントワープのハーネ・デ・ヴィネガーがデザインしたウールラグは、グアテマラ先住民マヤ族の伝統的な技法で織られている。

音楽を持ち出し、創造力を忘れない

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左から、ラ ボワット コンセプトのスピーカー「キューブ ウッディー」¥237,600/ネイビーズ TEL:03-6434-1541 ソニーのステレオレコードプレーヤー「PS-LX310BT」¥30,470/ソニーマーケティング TEL:0120-777-886 スピーカー右横のアンビエンテックの照明「ターン ブラス」¥46,200/アンビエンテック TEL:045-441-0083

旅先には、その場の雰囲気にマッチした音楽をもっていく。「あえてアナログ音源を選びたい。波や風の音など、自然の環境音と一緒に聴けばより豊かな時間を楽しめます」。スピーカーはBluetooth接続によってスマホの音源の再生もOK。またデスクとしても使える。

広大な空間だから、眠るのも自由自在

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左から、スノーピークの寝袋「バクー350」¥38,280/スノーピーク TEL:0120-010-660 チェア左下のマーケットの「レストアバスケット」¥16,500/マーケット https://maarket.jp バスケットに掛けたエルヴィンの「ホライゾン スロー ケット」¥22,000/スヴァ インターナショナル TEL:03-3379-9742 右上に吊り下げた「バルミューダ・ザ・ランタン」¥15,180/(バルミューダ TEL:0120-686-717)

疲れて帰るのが面倒になってしまったら、車中でひと眠りすることもできる。「長さと幅が十分にあるので寝袋が敷ける。眠るためのスペースを考えてレイアウトしました」。また、ブランケットやランタンなどの小物は、バスケットに収納すれば移動時も散らばらないので安心。

DAIHATSU Atrai

サイズ(全長×全幅×全高):3395×1475×1890mm
エンジン形式:水冷直列3気筒12バルブDOHC
インタークーラーターボ
排気量:658㏄
最高出力(ネット):47kW(64PS)/5700rpm
駆動方式:FR(後輪駆動)

問い合わせ先/ダイハツ工業 
www.daihatsu.co.jp/lineup/atrai/special/

Photo:アトレー RS(2WD)。9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ、視界補助パックはメーカーオプション。マルチレール、サイドバー(マルチレール用)はディーラーオプション。 
※撮影は、車両を停車した状態で実施しております。写真のように、荷室をご利用される際には、必ず停車した状態で、ご利用ください。荷室に人がいる状態では、絶対に走行しないでください。
※椅子や棚、机、ベッドなどご利用される全てのものについては、運転や安全の妨げにならないように、走行中は安定した積み方で、確りと固定してください。そして必ず現地到着後、設置し、停車した状態でご利用ください。
※本や食器、またはフック等、走行中 車内に散乱する恐れのあるものについては、ケースに収納するなどして、また走行中には、収納したケースも安定した積み方で確りと固定し、運転や安全の妨げにならないようにしてください。
※駐車場所、また車内への設置等は、必ず法律や条例等をお守りください。
※小物類は、今回の撮影の為に用意したものです。
※お客様 お使いの製品のサイズや形状によっては、積載できない場合があります。
※サイドバー(マルチレール用):マルチレールの耐荷重8kgを超えないようご使用ください。 マルチレール:耐荷重8㎏(1本あたり4kg)。

軽自動車とは思えない空間。 ダイハツ・新型アトレーの「旅する別荘」を実践してみる

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