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庶民の心を潤す、キング・オブ・銭湯。

大黒湯

大黒湯

エリア:北千住

露天風呂から健康ランド、足湯まで、多彩な風呂カルチャーを誇る日本ですが、東京といえば銭湯のメッカ。火事が多かった江戸では防火のために内風呂が禁じられたことで、豊かな銭湯文化が育まれました。明治~戦後も、人口が密集する東京で風呂付き住宅は数少なく、庶民のために広くて娯楽性も備えた銭湯が次々と建設されました。数は減ったものの、いまも昔ながらの銭湯は残っています。北千住の大黒湯は、銭湯ファンの間で「キング・オブ・銭湯」とも称される正統派。


1929年創業時から変わらない宮造りの木造建築は圧巻。浴場に入ると、重厚な外観から一転して、高さ6m以上あるマリンブルーの天井と、壁には清々しいペンキ絵が飾られた大らかな空間が広がります。吹き抜けのような空間を、中央の仕切りで男湯と女湯に分けるスタイルはまさに王道。


ペンキ絵は湯気で次第にはがれてくるので、2年半ほどで塗り替えなければなりませんが、手入れの楽なタイル絵に変える気はありません。店主に理由を尋ねると「うちはずっとペンキ絵かけてるからね」と、さらり。飾り気のないこだわりに、下町のもてなしの心意気が垣間見えます。


上写真:洗い場の奥に風呂とペンキ絵が配された伝統的スタイル。露天風呂やサウナ(有料)もある。富士山は日本に数人しかいない銭湯専門のペンキ絵師、中島盛夫氏の作。

庶民の心を潤す、キング・オブ・銭湯。

フロントではタオルや石けん類も販売。手前のロビーには、ビン牛乳の販売機やマッサージ機が並ぶ。庭を眺めながらくつろげる畳スペースも。

庶民の心を潤す、キング・オブ・銭湯。

三角形の千鳥破風とゆるくカーブした唐破風を重ねた正面の構えは銭湯というより寺院のようだ。関東大震災後、東京ではこうした宮造り建築の銭湯が広まった。

    東京都足立区千住寿町32-6
    TEL:03-3881-3001
    営業時間:15時~24時
    定休日:月 曜日
    料金:450円(大人)
    現金のみ

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