スリムでスタイリッシュな新型「ラジオミール」は、ホワイトダイヤルと薄型ケースに注目!

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    パネライ ラジオミール 1940 スリーデイズ オートマティック アッチャイオ−42㎜(PAM00655)

    スリムでスタイリッシュな新型「ラジオミール」は、ホワイトダイヤルと薄型ケースに注目!

    文:笠木恵司

    時計ジャーナリスト。1990年代半ばからスイスのジュネーブ、バーゼルで開催される国際時計展示会を取材してきた。時計工房などの取材経験も豊富。共著として『腕時計雑学ノート』(ダイヤモンド社)

    マイクロローターで薄型化した新開発の自動巻きムーブメントを搭載。3日間巻きのロングパワー・モデル

    パネライでは初のマイクロローターを備えた厚さ3.95㎜の薄型自動巻きムーブメント「P.4000」を開発。昨年春に、これを搭載した「ラジオミール 1940」を発売しました。ケース厚を従来より薄い10.93㎜に抑えており、ケース径も42㎜。ヴィンテージな雰囲気を漂わせながらもスタイリッシュで個性的な「ラジオミール」ケースがスリム&ドレッシィになったのですが、さらに今春から同コレクションで初となるホワイトダイヤルを備えた新作が追加されます。

    デザインは1940年代のモデルを受け継いでおり、12、3、6をとりわけ大きくしたブラックのアラビア数字と、スモールセコンドを9時位置にレイアウト。ダイヤルベースのホワイトとハイコントラストで見やすいだけでなく、ドットアワーインデックスなど要所に夜光塗料(蓄光式)を塗布しており、夜間や暗闇での視認性にも優れています。

    昨春のモデルは精悍なブラックダイヤルでしたが、このホワイトモデルは対照的に若々しく清新なイメージ。ビジネススーツにもナチュラルにフィットするだけでなく、袖口を華やかに彩ってくれるのではないでしょうか。

    一般的な自動巻きは大きな半月形のローターがムーブメントを覆うように配置されていますが、新開発の「P.4000」は直径が約半分のマイクロローターを埋め込むことで厚さを圧縮。シースルーになっているケースバックの視野を遮ることもありません。ローターは回転しやすいように比重の大きなタングステン製で、双方向巻き上げ式。稼働効率を高める工夫が施されているほか、上下2層のツインバレル(ゼンマイを収納する香箱)によって、約3日間のロングパワーリザーブを実現しています。

    パネライは第2次世界大戦で活躍したイタリア海軍特殊潜水部隊が標準装備していたダイバーズウォッチがルーツ。当時のフォルムとデザインを継承した圧倒的なボリューム感を持つラージケースによって、「デカ厚」と称される腕時計の新時代をもたらしました。ムーブメントも精力的に自社開発しており、驚嘆すべき超複雑機構も手がけていますが、この薄型「P.4000」の登場によって、スリムでスタイリッシュなコレクションの拡充が期待できそうです。

    スリムでスタイリッシュな新型「ラジオミール」は、ホワイトダイヤルと薄型ケースに注目!

    「OP」ロゴのレリーフが施されたポリッシュ仕上げのリューズを引き出すとテンプが停止。秒針も止まるので、正確な時刻合わせができる。

    自動巻き、ステンレススチールケース、ケース径42㎜、100m防水、ストラップはレザーでステッチ入り、今春発売予定。

    問い合わせ先:オフィチーネ パネライ TEL0120-18-7110