地獄の業火を引き連れて“ドクロ“のレリーフが不気味に嗤う! 職人技術を凝らした、強烈インパクトの腕時計。

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    ベル&ロス BR 01 バーニング スカル

    地獄の業火を引き連れて“ドクロ“のレリーフが不気味に嗤う! 職人技術を凝らした、強烈インパクトの腕時計。

    文:笠木恵司

    時計ジャーナリスト。1990年代半ばからスイスのジュネーブ、バーゼルで開催される国際時計展示会を取材してきた。時計工房などの取材経験も豊富。共著として『腕時計雑学ノート』(ダイヤモンド社)

    2層構造のダイヤルの中央にドクロのレリーフが埋め込まれている。時・分針は剣をアレンジ。秒針もインデックスもなく、ミニッツトラックが周囲に刻まれている。それだけに、ドクロが圧倒的なド迫力。ケース回りの装飾もタトゥーと同じ手法で緻密なグラフィックが刻まれている。

    業火が渦巻く地獄の底から浮かび上がったドクロが、不気味な嗤い声で人間を脅かす……。そんな刺激的なダイヤルを持つ新作時計「BR 01 バーニング スカル」が、ベル&ロスから世界限定500本で登場しました。

    スカル=ドクロのモチーフは今回が初めてではなく、2009年に「BR 01 スカル」として発表。15年にはブロンズケースのバージョンを追加するなど大きな話題を呼びました。この新作はシリーズ第5弾ですが、ドクロを立体的な浮き彫りにすることで、これまでにない圧倒的な迫力に満ちたモデルになっています。

    このドクロは、硬貨やメダルの伝統的な製造方法である金属型押しによって、表情豊かなレリーフとして成形。これを2層構造のダイヤルに埋め込むことで、深み=奥ゆきを与えています。

    さらに、ドクロを包み込むケース全体に、タトゥーをイメージさせる繊細で丁寧な装飾が施されていることも際立った特徴。タトゥー職人が実際に使っているスタイレットと呼ばれる針で、ブラックのラッカーインクを細かな描線に流し込むだけでなく、断続的にオーブンで加熱することでインクを確実に定着させるなど、熟練した職人による緻密で集中力が要求される手作業によって完成したものです。

    まさにタトゥーと同じ手法で描かれた装飾は、地獄で巻き起こる紅蓮の炎をグラフィックのベースとして、運命と死を象徴する心臓、薔薇、鎌、砂時計などのモチーフをアレンジ。ドクロのレリーフと合わせて、アーティスティックな感動すらもたらす美しい仕上がりになっています。

    このスカル・コレクションは、第2次世界大戦で活躍したパラシュート部隊へのオマージュとして誕生しました。「史上最大の作戦」といわれるノルマンディ上陸作戦でも重要な役割を果たした戦闘員たちは、スカルのマークと「Death from Above(空からの死)」という文言を入れた記章を身につけていたのです。敢えてドクロを身にまとうことで、敵を動揺させ、不吉な運命を追い払うといった意味があったようです。

    ドクロがアゴをカタカタさせて高嗤いを響かせるような「BR 01バーニング スカル」も、地獄から甦ってきた死者を味方につけることで、逆に生きている人間の魔除け=タリスマンとする新しい価値を腕時計に付与したと解釈できるでしょう。そんな理屈抜きでも、ひと目見るだけで釘付けになってしまう強烈なインパクトと引力を感じさせるモデルです。

    地獄の業火を引き連れて“ドクロ“のレリーフが不気味に嗤う! 職人技術を凝らした、強烈インパクトの腕時計。

    ケースの裏側にも炎の模様。タトゥーと同様に、スタイレットと呼ばれる針を使ってラッカーインクが流し込まれている。インクを確実に定着させるために断続的に熱を加えるなど、集中力と根気が要求される手法だ。

    ケースはマイクロブラスト仕上げのステンレススチール、サイズは46×46㎜、自動巻き「キャリバーBR-CAL.302」を搭載、ダイヤルは蓄光式夜光のスーパールミノバをコーティング、ストラップはマロンアリゲーターとブラックのヘビーデューティ仕様シンセティックファブリック。世界限定500本。¥1,036,800
    問い合わせ先:オールブルー TEL 03-5977-7759 http://www.bellross.com/jp
    ブルーノ・ベラミッシュ

    今回のコメント

    ブルーノ・ベラミッシュ

    ベル&ロス クリエイティブ・ディレクター

    アメリカの空挺部隊へのオマージュとして誕生したコレクションですが、この第5弾ではダイヤル中央に置いたスカルに負けないアプローチがないかと考え、タトゥー以上にシンボリックなものはほかにないだろうと思ったのです。そこで、時計をつくる工程でタトゥー職人の表現方法と技術を再現することを試みました。時間と手間がかかり、集中力と根気が不可欠な手作業ですが、細かな溝に流し込まれたブラックラッカーは、光と影のバランスとコントラストが作用してグラフィカルな装飾を浮かび上がらせてくれるのです。この「BR 01バーニング スカル」は、ベル&ロスの創造性とノウハウが集約されているといっても過言ではありません。マット仕上げのステンレススチールとアリゲーターストラップの抑えた輝きも、このモデルの冒険的で闘争的なイメージを際立たせています。唯一無二なものを求める、幅広いお客様の支持を得られるモデルだと思います。コレクターはもちろん、バイカーや流行に敏感な人、危険に見えるけど実は可愛らしい側面もある時計なので、女性にも魅力的に感じられるのではないでしょうか。

    フランスの国立デザイン大学(ENSCI)を卒業後、フリーデザイナーを経て、1992年に学生時代からの友人であるカルロス・A・ロシロとベル&ロスを設立。航空機の計器盤にインスパイアされた「BR 01」が爆発的にヒットして同社のアイコンモデルに。2013年には、それまでの功績を称えてフランス政府からレジオン・ドヌール勲章が授与された。