スモールシアターは“音”で面白くなる! 魔法びんの技術を応用したスピーカー「VECLOS」の広がりに驚嘆せよ。

  • 文:天野透

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「きれいな画面で迫真の試合だな」……ではありません!今回紹介したいのはその後ろです。

スマホで、タブレットで、パソコンで――。迫力満点の映画やお気に入りのスポーツ試合などのネット動画を楽しむ時、あなたはどんな“音”を聞いていますか。多くの方は「内蔵スピーカー」あるいは「イヤフォン/ヘッドフォン」と答えるでしょう。その動画、ステレオスピーカーで驚くほど面白くなるんです。

動画の音声はそのほとんどが、人間のふたつの耳に対応するステレオ収録で録音されています。それにより、適切な環境で再生することによって、発音位置(音像)を自在に操ることができるのです。ですが“ステレオ効果”と呼ばれるこの仕組みは、スマホやタブレットの内蔵スピーカー配置だとなかなか感じ取ることが出来ません。VECLOS(ヴェクロス)の新商品「SPW-500WP」は、これら卓上で映像を楽しむ「スモールシアター」とも呼ぶべき環境の音に、真剣に向き合ったスピーカーです。円筒形の本体は画面後方に置き、BluetoothやUSBなどで再生機器に接続。左右それぞれの耳に本来のステレオ音声を理想的に届けられる「Dirac Research(ディラックリサーチ)社」の 「Dirac HD Sound」と「Dirac Panorama Sound」という2つの補正技術をかければ、広がりのある音声空間を楽しめます。スピーカーの幅よりも外側から、あるいは真正面の画面から音が聞こえるというこの感覚は、ステレオスピーカーを体験したことがない人だと衝撃を受けるかもしれません。

そんなディラックの先端音声補正技術を支えるのが、魔法びんと同じ構造の「真空エンクロージャー」と名付けられた筐体。なにを隠そう、VECLOSは1世紀以上も魔法びんをつくり続けている「サーモス」のオーディオブランドなのです。魔法びんの保温性を高める「真空二重構造」は、大気との圧力差により高い剛性と優れた制振性を発揮するので、軽く丈夫な円筒形スピーカーに最適。一見結びつきに乏しい両者の邂逅で、手軽に高品位なスモールシアターを楽しめる現代のためのスピーカーが生まれました。

他のメーカーには真似できない、魔法びんの技術をフル活用した「真空エンクロージャー」。真空断熱技術を応用し、最先端の音声補正効果を最大限に発揮。

IPX5相当の防水性能や、Bluetooth接続で連続11時間持続するバッテリーも搭載。重量はおよそ1.1kgで、トラベルバッグへ入れて旅行すれば、仲間との動画鑑賞が盛り上がること間違いなし! 約261mm(幅)× 約72mm(奥行)× 約91mm(高さ) 。価格帯¥35,000前後。9月上旬、全国で発売予定。