空間や気分を一変させる、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルの展覧会がふたつの会場で開催。

  • 文:脇本暁子

Share:

マリメッコやカンペール、アルフレックスなどのデザインを手がける人気テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさん。毎年、梅雨の季節が始まる前に開催される展覧会が、今年はゴールデンウィークの始まりとともに、ふたつの会場で続けて開催されます。

ひとつは4月29日から南青山のライトボックススタジオ青山で開催されている「鈴木マサルのゴールデンウィークー傘とテキスタイルー」。自身のブランド「OTTAIPNU(オッタイピイヌ)」で”持ち歩くテキスタイル”というコンセプトでつくられた傘は、絶妙な色使いと大胆な構図でさすだけで空間が一変します。今年2月に発表された「隣に寄り添う花」をテーマにした新作のファブリック版画も4種類が揃います。展覧会の会期中は、鈴木さんは毎日在廊しテキスタイルをデザインするように会場全体を彩っていくそう、空間が色と形でどんどん変化していくのも見ものです。

もうひとつは、今年創立67周年を迎える、ベビー服ブランドのファミリアと初のコラボレーション。創立年数にちなみ、なんと67種類の動物柄を鈴木さんがデザインし、ファミリア専属の加工者が刺繍、アップリケ、縫製とすべて手作りで仕上げた、世界にひとつしかない「familiar ZOO bag」をファミリア銀座本店で5月10日から展示発売します。その動物のバッグたちが芝生、池、空、砂場とまるで動物園のように展示されています。

ライトボックススタジオでは、はぎれを使ったオリジナルアクセサリーや転写シールを貼る波佐見焼きの器を作るワークショップ、ファミリア本店では親子で楽しめるワークショップと、どちらも観て触れて楽しめる展覧会。梅雨が始まる前に気分をあげてくれるアイテムを揃えに行きませんか?

今年2月に発表された鈴木マサルが描き下ろした生地の版画。「隣に寄り添う花」をテーマに「シロツメリス」「チューリップサル」「バラバード」「ヒマワリポニー」4種類。

1957 年に誕生したファミリアのロングセラーのデニムバッグをベースに、創立年数に合わせて67種類の動物の柄をデザインした「familiar ZOO bag」。アップリケや裏地には、ファミリアの洋服に使用されているオリジナルのプリントやチェックの生地が使われている。サイズ:41 × 36 ㎝ ¥30,000

鈴木マサルのゴールデンウィーク - 傘とテキスタイル-

開催期間: ~ 5 月7 日(日)
開催場所:ライトボックススタジオ青山
東京都港区南青山5-16-7
開館時間:11時 ~20時 ※最終日5 月7日(日)は18時まで
入場無料


familiar ZOO by Masaru Suzuki

開催期間:5 月 10 日(水) - 7 月10 日(月)
開催場所:ファミリア銀座本店 1F イベントスペース 「CUBiE」
住所:東京都中央区銀座8-8-8 銀座888 ビル
開館時間:11時~ 19時30分 ※最終日7 月10 日(月) は18時閉店