家電コンシェルジュ
concierge 麻倉怜士 Reiji Asakura
デジタルメディア評論家。1950年生まれ。デジタルシーン全般の動向を常に見据えている。巧みな感性評価にファンも多い。近著に『高音質保証!麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)がある。

青野 豊・写真
photographs by Yutaka Aono
ソニー ハウスリモートコントローラー
Sony HUIS REMOTE CONTROLLER〈 マルチリモコン〉

あらゆる機器を1台で操る、魔法のリモコン

あらゆる機器を1台で操る、魔法のリモコン

さまざまな機器のリモコンをひとつに。画面のデザインも自在にカスタマイズ可能だ。実勢価格¥26,000

私の執筆机の上はリモコンだらけ。テレビ、BDレコーダー、スカパー、ひかりテレビ、SACDプレーヤー……のリモコンたちだ。だから、大変。資料の山に埋もれ、見つからないことのほうが多い。見つけても、リモコンによってボタン位置が違うから、誤操作も多い。 

HUIS(HOME USER INTERFACEの略、オランダ語で「家」)のリモコンは、そんな混乱を革命的に解決してくれた。こんなにパワフルで、操作が美的に簡単で、しかも楽しいリモコンは史上初だ。製品カテゴリーとしては、複数機器を1台で制御するマルチリモコンに属するが、並のものではない。従来は登録が難しかったり、ボタンの数が多かったりで、さらに使いにくくなるマルチリモコンがほとんどだった。ところが、HUISは違う。圧倒的なカスタマイズができるのだ。 

まずHUISは「自分が使う機能だけを優先するリモコン」になる。リモコンで使う機能はその一部のみ。テレビリモコンならチャンネル、音量、番組表だし、BDレコーダーなら番組表、ナビ、再生、早送り、早戻し、チャプター頭出しなど。ならば、各リモコンの「使うボタンだけ」あれば問題は解決する。ソニーは「自分がほしいボタンだけのあなたになじむリモコン」と謳う。 

それを編むのがソフトウエア、HUISUI。「使うボタンだけをまとめたリモコン」が簡単につくれる。たとえば、ボタンの位置。あるセットトップ・ボックスは、HDDの再生と停止ボタンがリモコンのいちばん下にあり使いにくい。ところが、HUISでは肝心の再生ボタン類を画面のどこにでもレイアウト可能だから、手で持った時、いちばん使いやすい位置に再生ボタンを置くことができる。特定のボタンにタップ、長押し、左右フリックなどの動作を割り当てることも可能。 

2番目に、複数機器の複数機能を同一画面にまとめられるのがいい。私の部屋ではテレビの音が悪いので、東和電子のテレビスピーカーを接続しているが、リモコンがふたつになるので面倒だった。HUISでは、どちらも同一画面に入れられる。具体的には、テレビ用のリモコン画面に東和のボリューム機能が置ける。これまでの二刀流が一本にまとまったのだ。帰宅してまずエアコンをつけ、次に照明をディマーし、プロジェクターを立ち上げ、BDレコーダー、AVアンプをON……という連携動作も可能だ。 

約1年前、発売前に触った時より、電子ペーパー画面のコントラストが明確になり、動作も速くなった。反射型だから圧倒的に電池寿命が長く、1カ月も表示できる。だから本リモコンには電源スイッチがない(!)。佇まいも素敵な、ウルトラスマートなリモコンだ。

あらゆる機器を1台で操る、魔法のリモコン

三角錐のような形状で自立させることができるため、使わない時は場所を選ばず、すっきりと収納できる。

ソニー ハウス http://huis.jp

※Pen本誌より転載