ソニーの超短焦点プロジェクターLSPX-P1で、テレビのない生活を。

  • 写真:宇田川淳
  • 文:高野智宏

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「モニターという存在がなくなることが理想でした」と、青木さん。壁やデスクにも映像を投影できる「LSPX-P1」は、テレビのない生活を彩る、理想的なプロダクトといえそうです。※画像はイメージです。実際の投写映像の見え方は、コンテンツおよび環境光によって異なります。

家庭でもテレビのサイズは40インチ以上があたりまえの昨今。薄型モデルとはいえ、ラックを含めればリビングにおける占有度はかなりのものです。
そんなテレビの存在感を嫌い、テレビのない生活を送る人も多くいます。ルイ・ヴィトンなどの商業施設から公共施設や個人住宅まで、多彩な建築を手がける建築家の青木淳さんもそのひとりです。
「リビングに大きなテレビが鎮座している光景が苦手です」と、青木さん。以前、プロジェクターを用いたこともあるが、上位機種で大型のモデルであり、設置にも「大きなテーブルが必要で、テレビ以上に場所を取るハメに。結局、やめました」と苦笑します。

投影方式:SXRD・3原色液晶シャッター投影方式 表示素子:0.37型SXRD×1 1366×768画素 バッテリー:内蔵リチウムイオンバッテリー 駆動時間:約2時間(充電約4時間) スピーカー:25㎜×2(モノラル)、バスレフ方式 内蔵ストレージ:約4GB、ワイヤレスユニット( 同梱):TV、BDレコーダー、PCなどとHDMIケーブルで接続し、本体とワイヤレス接続も可能。本体サイズ:縦横約13.5㎝×厚さ約3.5㎝、重量:930g

青木さんのようなテレビ不要派に薦めたいのが、ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX ‒P1」。
独自開発の超短焦点レンズにより、壁際での設置にかかわらず、あらゆる映像コンテンツを22インチから80インチの画角で投影。しかも、テーブルや床への投影も可能と、新たな投影スタイルを実現する画期的なプロジェクターです。
「このサイズで近距離での投影が可能なら、空間を圧迫することも設置場所を限定することもない。住宅を設計する際、リビングには暗にテレビの設置位置を考えてしまいますが、そんな意識からも解放してくれますね」


建築家。1956年生まれ。東京大学工学部建築学科及び同修士課程修了。磯崎新アトリエを経て、91年に青木淳建築計画事務所を設立。国内及びN.Y.のルイ・ヴィトンなどの商業施設をはじめ、公共施設や住宅まで多彩な建築を手がける。

青木さんがより注目したのは「L SPX ‒P1」の、ランチボックス大コンパクトなサイズと930gの軽量さによる、類まれなモバイル性。
「このサイズと軽さなら、リビングに限らずキッチンや寝室へも気軽に持ち運べるし設置場所にも困らない。僕は料理もやるのですが、これでレシピを投影しながら調理できたりと、あらゆる場所での活用が考えられますね」
実は青木さん、夏は窓を開けて寝たいものの、防犯上それが出来ないことに以前から不満を抱いていたとか。しかし、「LSPX ‒P1」のポスターにスマホの位置情報をもとに実際の天気と連動した風景動画を映し出す機能が用意されていることを知ると、素敵な活用法を提案してくれました。


気鋭の建築家の発想が生む、 大胆かつユニークな活用法。

スマホの位置情報と連動し、実際の天気と連動した映像や世界中のSNSにアップされた画像、さらには時計など、「LSPX-P1」は、さまざまな映像コンテンツを搭載しています。

「窓や壁に屋外の気持ちいい風景を投影したり、星空を投影してもいい。これなら窓を閉めていても、開放的な気分になるんじゃないかな」
さらに、青木さんから驚きのアイディアが披露されました。それは、窓の外にカメラを設置し、そのライブ映像を室内に投影するというもの。
「窓からは実際の光景が見え、反対の壁には投影された同じ映像が映っているなんて、ちょっと面白いじゃない」
作品展では映像も制作する青木さんならではの提案。寝室をインスタレーション空間とする発想には驚きです。
「LSPX ‒P1」が演出する、テレビのない生活。ここまで自宅での活用法を探ってもらった青木さんは、どんな可能性を見出したのでしょうか。
「モバイル性による多彩な活用性ですね。テレビ以外にもさまざまな活用が考えられる。とても大きな可能性を秘めたプロダクトだと感じました」

建築予定地の現場写真を紙に投影し、建築物のスケッチを描く青木さん。「写真とスケッチがズレないよう、目印のトンボを切らなきゃいけないけど、そんなアナログ感がいい(笑)」

気鋭の建築家の鋭い視点はデザインにも注がれました。数多の斬新な建築を設計してきた青木さんの目に、「L S PX ‒P1」のデザインはどう映るのでしょうか。
「ボックスながらコーナーがラウンドしていることで有機的な印象を受けます。また、レザー風のテクスチャーにより、一見その用途がわからないのもいいですね」と、AV機器らしくないデザインに好印象を抱かれたようです。
そして、ふと思いついたように青木さんが口を開く。「デスクにも投影できるから、自宅のみならず仕事にも活用できると思いますよ」と、建築家の仕事面における活用が提案されました。
「僕らはよく、建築予定地の写真を引き伸ばしてプリントした紙にスケッチを書いてイメージを膨らませるのですが、これを使えば写真自体を紙に投影してスケッチできる。また、投影した設計図にトレーシングペーパーを敷き、その上から修正点を加えることもできる。デスクに投影することで個人単位ではなく、スタッフと一緒にブレストしながらこうした作業ができるのは、大きなメリットだと思います」
さらに青木さんは、大胆な活用法を提示してくれました。設計図などの平面のみならず立体物へ投影するというのです。

「最初は手の影が気になったけど、すぐ慣れる。設計の現場ではいろいろ使えそうですよね」と、仕事面でもその可能性を体感したようだ。

「以前、ウミウシの模様に発想を得て、不規則な窓が並ぶ住宅を設計したことがあります。その際、建物のどこに窓を設けようかと窓枠を貼ったり剥がしたり試行錯誤したのですが、このプロジェクターで模型自体にウミウシの模様を投影したら、もっとイメージが膨らんだかもしれませんね(笑)」
それはいわば、模型へのプロジェクションマッピング。その活用法にも驚かされたが、それ以上にウミウシの柄を発想の源にした窓とは、作品にもどこか有機的なニュアンスを感じる青木さんらしいアプローチといえるでしょう。
ここまで、テレビのない自宅空間を創出するための道具として、また、建築家の仕事道具として「LSPX ‒P1」の活用法や可能性についてお話を伺ったが、たとえば遊び道具的な視点でみた場合、青木さんはどのような使い方を想定されるでしょうか。
「これまで壁や机、紙といった平らな場所での活用を考えてきましたが、あえて平坦ではない場所に映像を投影するのもアリだと思います」
青木さんが提案する平坦ではない場所。そこは床や植物などと、またも青木さんからの刺激的な提案です。
「たとえばバルコニーなど開放的な場所でのパーティで、床や植物に投影してみる。キレイな映像ではなく、それら投影場所ならではの形状や起伏を活かした、あえて歪んだ映像表現を楽しむのもいい。トムとジェリーなど、古いアニメ特有の動きなんかは面白くなると思いますよ。これも新たな映像体験になるんじゃないかな」
今回、青木さんに「LSPX ‒P1」の活用法を提案してもらいわかったことがあります。それは、柔軟な発想が新たな可能性を発見するということ。
「LSPX ‒P1」の多様な投影性能と抜群の機動力をフルに活用することで、テレビのある生活以上に、クリエイティブで心が豊かなライフスタイルが実現できるかもしれません。

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