「ランボルギーニ・ウラカン」の新モデルが、次々と発表される理由とは?

  • 文:Pen編集部

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6月に鈴鹿サーキット本コースで行われた「ランボルギーニ・ウラカン・エスペリエンツァ」では、最新のLP580-2が登場した。

日本におけるランボルギーニの販売が絶好調のようです。

昨年には、アメリカ、中国に次ぐ第3位の販売台数を記録。車種によっては18カ月待ちという状況のモデルもあるほど売れに売れているようです。とはいえ、超高級スーパーカーであるランボルギーニの1年間の総生産台数は約3250台(ちなみにプリウスの生産台数は多い年で約50万台も生産します)。モデル別の比率は、V10エンジンのウラカンが約70%、そして残りの30%がアヴェンタドールという割合になります。つまりランボルギーニ・ウラカンはメイン車種にして屋台骨でもあるのです。

そんな重要車種だけに、ウラカンはさまざまな派生モデルが誕生しています。デビューのときに発表されたのは4輪駆動の610馬力を誇る「LP610-4」。のちに屋根を取り払った「スパイダー(これも4輪駆動の610馬力)」を発表。そして今年に入って日本でお披露目されたのが「LP580-2」です。いままでのモデルより出力を30馬力絞り、2輪駆動にしたこのモデルは走りの楽しさを追求したモデルです。価格もランボルギーニのラインアップでもっとも安い(!?)2280万円~という特別なモデルなのです。

そんな「LP580-2」の試乗会場となったのは三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットの本コース。長い直線でも、レースカー顔負けのパワーと操縦感覚に満たされます。レースカーに近いパフォーマンスをサーキットで発揮し、街中でも自然に扱えるスーパーカーであることのこのクルマの価値はあるのです。

ひと昔前は、ランボルギーニのライバルといっても少ないものでしたが、いまやフェラーリ488を筆頭にマクラーレン540C、ホンダNSX、そしてアウディR8と増えてきました。世界中で売れているにもかかわらず、ランボルギーニが次々と新モデルを発表するのは、スーパーカーを愛する人たちのリクエストに応える企業努力でもあるのです。

インストラクターのペース(どんどん速くなる)に合わせてサーキットを試乗するプログラム。カラフルな6台のウラカンが鈴鹿サーキットを駆け抜けた。

ウラカン・スパイダー。特別な構造によりオープンモデルでありながら、通常のモデルと変わらない性能を誇る。

今年のジュネーブショーで発表された250台限定の「アヴィオ」。戦闘機をモチーフにした新感覚のスーパーカー。ボディカラーにも特徴がある。

ランボルギーニ http://www.lamborghini.com/jp/