正直でやさしい日本のものづくりを再発見! 子どものための「47こども道具展」が開催中。

  • 文:脇本暁子

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渋谷ヒカリエにある、47都道府県をテーマにしたミュージアム「d47 MUSEUM」で4月6日から「47こども道具展」が開催中です。

子どもたちのためのものづくりから生まれた、子どもたちが使う道具を47都道府県からひとつずつ選んで展示販売するこの展覧会。

青森からは、収穫、流通、加工時に廃棄される野菜などの葉や皮の部分と米の油から作られた「mizuiro」の「おやさいクレヨン」。色の名前もそのままおやさいの名前を使っています。ゆきにんじんのおれんじ、ねぎのみどり、ごぼうのちゃいろや長芋のしろなど10色。おいしそうで優しい色合いのクレヨンです。

東京の山を再生するために生まれたプロダクト「KINO」からは、多摩で育ったひのきや杉材で自分たちで削ってつくる「KINO つくるおやこさじ」を。世界でひとつだけのスプーンを親子で作ることができます。

創業以来「100年かかって育った木は100年使えるものに」をテーマに家具や木工製品を作り続けている岐阜の家具メーカー「オークヴィレッジ」からは、日本に生育する5種類の木(サクラ、ホオ、クリ、シラカバ、ナラ)を使った「森のどうぶつみき」を。無塗装ならではの、愛らしい動物の積み木がもつそれぞれの木の香りや触り心地を楽しむことができます。

自分の愛着のある玩具や器や道具が、身の回りにある野菜や木から作られているということを子どもたちが知ったとき、きっと自分の故郷が、日本が好きになることでしょう。愛国心ってこうした体験から育まれていくのではないかと思うのです。子どもの道具を通して、正直でやさしい日本のものづくりを再発見できる展覧会です。

青森で60年の歴史をもつクレヨン工場でひとつひとつ職人の手によって作られている「おやさいクレヨンStandard」2,160円/mizuiro

東京・多摩地域で使われずに残ったスギやヒノキの木材利用を増やし、森の再生に繋げる為の活動をしているKINO。「つくる おやこさじ(杉・桧)」2,484円/KINO TOKYO TREE PRODUCTS

絵本作家のスギヤマカナヨさんが愛らしいどうぶつたちをデザインし、日本産の木を使って無塗装で仕上げた木育おもちゃ。計22ピース入り「森のどうぶつみき」 12,960円/オークヴィレッジ

「47こども道具展」

開催期間:~6月11日(日)※会期中無休
開催時間:11時~20時(最終入場19時30分)
入場:無料
開催場所:d47 MUSEUM(渋谷ヒカリエ8階)
問合せ:03-6427-2301
http://www.d-department.com/jp/47-kids-tools