「ブルガリ」が日本画の巨匠とコラボして、「滝」を描いた超薄型アートピースが誕生!

  • 文:笠木恵司

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ブルガリ「オクト フィニッシモ オートマティック 千住博」。自動巻き、サンドブラスト加工のロジウムコーティングのステンレススチール製ケース、ケース径40mm、厚さ5.15㎜、パワーリザーブ約60時間、9月発売予定、日本限定30本、¥1,749,600(税込)

2014年のトゥールビヨンに始まり、ムーブメントとケース厚で世界最薄記録を連発してきたブルガリの「オクト フィニッシモ」が、海外でも高く評価されている日本画家の千住博氏とコラボレーション。特別限定のアートピース「オクト フィニッシモ 千住博」が誕生しました。

そのダイヤルに描かれたのは、千住氏が追い求めてきたテーマとして知られる「滝」です。崖の上方から真っ直ぐに流れ落ちてくる水の動きがダイナミックに表現されており、まるで滝壺の轟音が聞こえるかのような臨場感があります。これを描いた千住氏のハンドペイントによるラッカー仕上げのダイヤルは、グレー(ミニッツリピーター)、ブルー(トゥールビヨン)、ダークレッド(オートマティック)の3種類。それぞれ世界で1点だけのユニークピースを1つのボックスに収めた限定1セットとなり、価格は5000万円(税抜き)。

それだけでなく、ダイヤルに同じ絵柄を表現した特別限定の「オクト フィニッシモ オートマティック 千住博」が発売されます(ケース厚5.15㎜の超薄型)。まず9月に登場するのは、艶を消したサンドブラスト仕上げのステンレススチールモデル。ブルーのマザー・オブ・パールに描かれた滝が、爽やかで清涼な印象を与えます。

続いて10月に発売されるのは、同じくサンドブラストによる艶消しの仕上げで温みのある雰囲気が漂う18Kピンクゴールドケースのモデル。こちらのダイヤルはピンクのマザー・オブ・パールになっており、前者のブルーがクールな知性とすれば、このモデルはホットな情熱の象徴といえるかもしれません。

2012年に登場した「オクト」は、八角形をモチーフとして重ねたケースに丸形のダイヤルという個性的なスタイルでたちまち世界的な人気を獲得しました。ケースには110面ものファセットが施されており、堅牢な建築的フォルムの中に繊細さも備えていることが特長ですが、前述したように極限的な薄さも追求。 「トゥールビヨン」(2014年)、「ミニッツリピーター」(2016年)、「オートマティック」(2017年)で世界最薄記録を達成。今年もムーブメント厚が1.95㎜、ケース厚もわずか3.95㎜という自動巻きトゥールビヨンで新記録を樹立しました。

ブルガリでは薄さも「エレガント」の必須要件として限界に挑戦してきたのですが、今回の千住氏とのコラボレーションによって、アーティスティックな方向性も見えてきました。その皮切りにふさわしい、魅力的な限定モデルです。

ダイヤルに描いた「滝」のイメージリソースとなった千住博氏の作品。

7月18日に東京・銀座のブルガリタワーで開催された「オクト フィニッシモ 千住博」の発表記念パーティーにて。左からブルガリジャパンのウォルター・ボロニーノ代表取締役社長、千住博氏、ブルガリ ウォッチ デザイン センターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ シニア・ディレクター。


ブルガリ「オクト フィニッシモ オートマティック 千住博」。自動巻き、サンドブラスト加工の18Kピンクゴールド製ケース、ケース径40mm、厚さ5.15㎜、パワーリザーブ約60時間、10月発売予定、日本限定6本、¥5,562,000(税込)

「オクト フィニッシモ オートマティック 千住博」のケースバック。サファイヤクリスタル越しに、マイクロローターを使用した極薄ムーブメントが見える。センターには千住氏のサインが入っている。

問い合わせ先/ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100