トゥインゴ! キミに決めた! 相棒ポケカー探してるなら、パリ生まれのファニーフェイスで2WIN GO!

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    東京車日記いっそこのままクルマれたい!

    第24回 Renault TWINGO / ルノー・トゥインゴ

    トゥインゴ! キミに決めた! 相棒ポケカー探してるなら、パリ生まれのファニーフェイスで2WIN GO!

    構成・文:青木雄介

    編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー カマロ改。手に入れて11年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

    トゥインゴは、フランス車にありがちな「シンプルすぎるゆえの味気なさ」って心配はナシ!インテリアもカラフルでフレンドリー、かつ品も大変に良い。あとキャンバストップが10万上乗せすればオプションで付けられるって、素敵すぎじゃない?

    クルマに国民性とかカルチャーをどうしても見たがる自分なんかからすると、ルノーのトゥインゴって完璧な訳ですよ。どこからどう見ても仏蘭西車。このトゥインゴに「私はパリで走るために仕立てられました」とか言われたら、「おっしゃる通りです」と全面降伏しちゃうんだよね(笑)。同じフランス車でもプジョーやシトロエン(DS含む)とはまた違った、とてもルノーらしい、皆のためのフランス車なんだ。エンジンは0.9リッターの3気筒エンジンでRR(エンジン後ろ置きの後輪駆動)。たった90馬力しかないのに、よく走る印象があるのは重量バランスの良さと、このRRの構造が相当な貢献をしているから!


    「パリは狭い路地が多いでしょ?だからこのサイズの小型車の楽しさを追及すると、この構造に行きつくんですよ」って説明をフランス人に受けなくても(笑)、直感的に分かる!それがほんと大事なんだな。取り回しの良さと瞬発力。走り出した瞬間に「Oui。Merci」ってなもんですよ(笑)。このRR構造の太い幹があって、コンセプトが出来て、デザインが決定してるから全体がぶれない。それとデザインだって車台を共有し同じRR構造をもつスマートや、ブランドカラーの強いMINI、シトロエンみたいにある種の気負いがないから、とても自然体で好感が持てるんだよなぁ。内装だって高級感はなくとも、色の取り合わせ方やインパネ周りのデザインで「Oui。Merci」って感じ(笑)。「お金をかけずとも素敵に暮らしましょう」って言ってる奥さんみたいでね。マジで、好きです。奥さん(笑)。いや、先生かな。あはははは。


    そうそう。ホントと言うとRR構造ゆえに、最初からもっとスポーティに振ってっても面白かったかもって点は否めない。足回りがソフトなせいもあってきっちりした走り味とは違うから、よりスポーティさを求めるか、またはマニュアルで乗りたいなら同じルノーのルーテシアの方が楽しいかもね!まぁ、トゥインゴはフロントフェイスも意識的に笑ってるかのようなファニーフェイス(ドラクエのプクリポみたい)にデザインされたりしてるので、「毎日のかわいい相棒」って感じが良いんだと思う。それとこのクルマは、いくつかデカールが用意してあって、それがもうすぐ選べるようになるんだけど(現時点ではなし)、レーシーなものもあればホットロッドへのオマージュがあったりで、望むならボディ形状にさらにもうひとつアクセントが加えられて、それがなにげに格好いいんだよね。ほんとさりげなくね。


    この辺もフランスの奥さんの知恵っていうか(笑)、アイデアひとつで色んな選択肢を与えてくれる感覚がある。その選択肢がどれも良いから迷うって、これぞ国産の小型車が、喉から手が出るほど欲しいはずの感覚でありバランスなんだと思うな。トゥインゴに乗ってみて、あらためてそんなこと思わされた。だからこそ東京オリンピックまでに国産の「東京らしいクルマに乗りたい!」とも思う訳さ。こんなこと言うと、オリンピック当てこんだ豊洲の夜景をバックにしたCMのクルマとか出てきそうだけど(笑)、むろん「そういうんじゃなくてさ」っていう。

    Renault TWINGO/ルノー・トゥインゴ

    ●エンジン形式:0.9リッター直列3気筒ターボ
    ●出力:90PS
    ●トルク:135Nm
    ●トランスミッション:6速EDC
    ●車両価格:¥1,890,000~

    問い合わせ先/ルノーコール 
    TEL:0120-676-365
    http://www.renault.jp/car_lineup/twingo/index.html