「ビジュ(宝石)」の名を冠する、新潟の砂地で育まれたカベルネ・ソーヴィニョン

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    日本ワインで乾杯!We Love Japanese Wine!

    #04|
    鹿取みゆき・選&文
    尾鷲陽介・写真 
    selection & text by Miyuki Katori
    main photograph by Yosuke Owashi

    ビジュ カベルネ・ソーヴィニョン 2014

    ワインには、原料であるブドウが育まれた土地の「テロワール」が現れるとよくいいます。テロワールとは何でしょうか? その土地の地形、地質、土壌、気候、時にはそこでブドウを育ててワインをつくる人間など、ワインとブドウを取り巻くさまざまなものを意味していると言われています。私自身は、日本語の「風土」という言葉がしっくりくるように思っています。

    多くの日本ワインのつくり手たちも、その土地の風土を映し出すワインをつくろうとしています。新潟県の角田浜でワインを造る、カーブドッチワイナリーの掛川史人さんもその一人。日本では珍しい砂地のブドウ園で、ワイン用ブドウを育てています。前任者から栽培が続くカベルネ・ソーヴィニョン の樹齢はすでに20年を超えています。

    角田浜は砂地で、自然と想像されるように水捌けの良さが抜群です。土地は痩せてはいますが、実はワイン用ブドウにとってはそのほうが好都合。ブドウはちょっとストレスがあったほうが(子孫を残すためかな)、良質な実をつけるのです。

    「あくまでも砂地のカベルネ・ソーヴィニョンを意識しています。特に、味わいでは、もたつかずさらっとノドの奥に吸い込まれていくような感覚を大事にしています」掛川さんは話します。

    口に含むとまず感じるのは素直な果実味。ガシッとした渋みとか、ガツンとくる重さはありません。けれど、広がる花のような香りと穏やかで美しい余韻に魅せられます。そして漂う品格は紛れもなく、カベルネ・ソーヴィニョン のものなのです。

    ワインの名前の「ビジュ(Bijou)」はフランス語で宝石という意味。掛川さんは特に良い年にしかこの名前はつけないそうです。砂地で生まれた宝石のようなワイン。日本ワインの新たな魅力の発見です。

    「ビジュ(宝石)」の名を冠する、新潟の砂地で育まれたカベルネ・ソーヴィニョン
    カーブドッチワイナリーの総敷地面積は6000坪に及びます。敷地内には、ブドウ園に加えて、フレンチとイタリアン、2種類のレストランやカフェ、アヴェダのサロン&スパ、温泉施設なども揃い、庭もまた美しいです。また徒歩2、3分以内に4軒のワイナリーが集まっており、角田浜一帯は、まるで海外のワイン産地のようになりつつあります。

    ビジュ カベルネ・ソーヴィニョン 2014

    ワイナリー名/カーブドッチワイナリー

    ぶどう品種と産地/カベルネ・ソーヴィニョン(新潟県角田浜)

    容量/750ml

    価格/¥4,536

    問い合わせ先/カーブドッチワイナリー

    www.docci.com

    プレゼント

    新連載「日本ワインで乾杯!」のスタートを記念して、毎回、ご紹介するワインを1名の方にプレゼントします。 第4回「ビジュ カベルネ・ソーヴィニョン 2014」のご応募の締め切りは、2016年2月11日(木)まで。ふるってご応募ください。  ※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。未成年者のご応募はできません。ご応募は日本在住の方に限ります。なお、伊豆諸島(大島・八丈島を除く)および小笠原村(小笠原諸島)への配送はできません。ご応募にあたっては、弊社メールマガジンへのご登録が必要です。

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