写真なし! 文章のみでスニーカーを語りつくす武骨な一冊、『東京スニーカー史』が話題になっています。

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    独自の発展を遂げる東京のスニーカー文化をまとめた書籍が、3月25日(金)に発売されます。名品や定番を紹介する本は数あれど、東京のスニーカームーブメントの中心にいた関係者・約60人を取材して得た証言を紡いだ『東京スニーカー史』は、それらとは趣を異にする1冊です。「アスレチックシューズ黎明期」「スケートカルチャーとの邂逅」「NBAとヴィンテージの興隆」「インフルエンサー・マーケティング」など全11章からなる構成で、東京におけるスニーカーの歴史をひも解く内容になっています。

    著者は、ファッション誌を中心に活躍するエディターの小澤匡行さん。過去にはスニーカーを何百足と所有していた時期もあったという本人曰く、「スニーカーが時代を創った、ではなく、時代がスニーカーを創ったという持論のもと、体系的にまとめた」とのこと。驚くべきは、すべて文章で構成され、写真が出てこないという点。カタログのような紙面を期待するとガッカリしてしまうかもしれませんが、証言者たちの貴重で刺激的なエピソードが含まれているとあって、ファッション業界を中心に早くも話題になっています。(Pen編集部)

    『東京スニーカー史』 
    小澤匡行著 立東舎刊
    仕様A5判/208ページ
    ¥1,620