この夏、幕張メッセに日本恐竜展史上最大の『ギガ恐竜展2017-地球絶対王者のなぞ』がやって来る!

  • 文:幕田けいた

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ルヤンゴサウルス 環境復元画

毎年どころか、毎月のように新しい発見があり、次々と学説が発表されている恐竜学会。最近でも、琥珀に閉じ込められた羽毛恐竜の尻尾や、ミイラ状になった恐竜化石が発掘されたとの報道は記憶に新しいと思います。

そんな新発見ラッシュの中、今年も恐竜ファン恒例の、巨大恐竜イベントが開催されます。今回のタイトルは『ギガ恐竜展2017-地球の絶対王者のなぞ-』。

大陸が分裂と移動を繰り返し、大気や気温も大きく違っていた中生代の地球。2億年以上前の三畳紀後半に登場した恐竜は、どのような進化を遂げ、地球の絶対王者として大繁栄したのでしょうか。多彩な大きさ、多種多様な形態と、進化との関係は? 世界各地で発掘された多数の実物化石、全身復元骨格標本、ロボットなどを通して「恐竜の大繁栄」の謎に迫ります。

恐竜ファン的な目玉は、多数やってくる日本初公開の標本。尻尾を食いちぎられた跡が残る「ティラノサウルス」(愛称ワイ・レックス)と、その皮膚印象化石や、中国・河南省で発掘された全長38mの巨大竜脚類ルヤンゴサウルスの全身復元骨格は必見です。

また、化石に羽毛の痕跡が残り、羽毛恐竜説の根拠となったユウティラヌスなどのアジアに棲息したティラノサウルス類と、ビスタヒエヴェルソルといった北米の原始的なティラノサウルス類を、一度に見比べられるのも、めったにない興味深い見どころでしょう。

「ジュラシック・ワールド」などの映画や、定期的に開催されている古生物関連エキシビションの影響からか、最近の恐竜イベントの会場では大人のファン(特に女性!)の姿を多く見かけます。面白いのは、その誰の顔も子供の頃の笑顔に戻っていること。『ギガ恐竜展』も、最新恐竜学の総まとめを観るだけでなく、極めて現代的な大人の癒しとして機能するに違いありません。

あなたも、日頃の都会の喧騒とハイテクに躍らせられる生活を忘れ、恐竜少年・少女の頃に帰って、太古の夢に想いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

ルヤンゴサウルス 環境復元画

ルヤンゴサウルス 全身復元骨格(河南省地質博物館所蔵)

ティラノサウルス(愛称:ワイレックス) 環境復元画 

ティラノサウルス(愛称:ワイレックス) 全身復元骨格 (ヒューストン自然科学博物館での展示風景)

オヴィラプトロサウルス類の卵 (浙江自然博物館所蔵)

ギガ恐竜展2017-地球の絶対王者のなぞ

開催期間:7月15日(土)~9月3日(日)
開催場所:幕張メッセ国際展示場11ホール
開催時間:9時30分~17時(入場は閉場30分前まで)
休館日:なし
入場料:大人(高校生以上)¥2,200、子ども(4歳~中学生)¥1,000
※3歳以下は無料。障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料

お問い合わせ:TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://giga2017.com/