現在、日本酒ブームは世界中に広がり、ワイン同様さまざまな料理にペアリングされています。そのような状況において、日本酒におけるひとつの指針が誕生しました。ワインの世界でよく知られている“パーカーポイント”です。

ワイン評論家として有名なロバート・M・パーカーJr.氏が確立したパーカーポイントは、価格や知名度に関係なく、中立の立場から100点満点で評価することで、大きな信頼を得ています。そのパーカーポイントがロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケート社によって2016年9月、初めて日本酒に付与されました。評価対象は純米大吟醸酒と純米吟醸酒の約800本。その中から90点以上を獲得した78本の日本酒について詳しく紹介した書籍『世界が憧れる日本酒78』が、2月9日にＣＣＣメディアハウスから刊行されました。

「北海道・東北」「関東・甲信越」「北陸・東海」「関西・中国」「四国・九州」の５つの地域の都道府県順に並べ、78本の日本酒について、それぞれ２ページを費やしています。使用米、精米歩合、酵母、酸度、価格といったデータや、ロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケート社のワイン評論家であるマーティン・ハオ氏のテイスティング・コメントに加え、日本各地の蔵元に足を運び、つくり手に取材した記事を掲載。また、高得点から順に並べたパーカーポイント・ランキングや、都道府県別の分布図、日本酒に関する基礎知識コラム、78本の日本酒を飲んだらチェックできる２つ折りのしおりなど、日本酒をとことん楽しむための要素が、この一冊の中に詰め込まれています。

「Extraordinary（格別；100～96点）」「Outstanding（傑出；95～90点）」に選ばれた日本酒の味とは？　日常での食事はもちろん、親しい人とのディナーや、旅先での楽しみが変わるかもしれません。ぜひ、あなたのとっておきの１本を、見つけてみてはいかがでしょうか。