「暮らすように旅をする」ことで、京都の素顔が見えてくる。

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    旅とは、発見と出逢いに満ちたもののはずなのに、ふと気付くと雑誌やテレビで見聞きしたことの確認になっていると思われたことはありませんか。この本には、桜や紅葉の名所案内はありません。その意味で、観光ガイドではありません。ちょっと早起きをして、人気のない御所のあたりを散策する。あるいは路地を抜け、市場に出かけ、雨になれば本屋とカフェでひと休みといった「この町で暮らすように旅をする」という旅の流儀のご提案です。
    旅の案内人は、NHK「日曜美術館」の司会でもおなじみの俳優・井浦新さん。京都国立博物館の文化大使も務める井浦さんが、通り一遍の滞在では見えてこない、京都人が「ろおじ」と呼んで愛しむ路地にひそむ素敵な京都の「人・店・もの」に迫ります。
    京都のガイドブックはあまたありますが、この本は、歴史と伝統の京都だけでなく「普段着」の京都の魅力も堪能したいと願う、少しばかり欲張りな旅の中・上級者にこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊となっています。(Pen編集部)

    『暮らす旅 京都 京のろおじ』
    暮らす旅舎 編
    A5判・並製/160ページ/定価:本体1600円+税