迫真の写真に息をのむ。写真家・操上和美がダンサー・首藤康之の進化する肉体を撮った「DEDICATED」が開催。

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    「献身」と訳されることの多いDEDICATED。まさに、ダンスに全身全霊を捧げてきた首藤康之を写真家、操上和美が撮り下ろした、同名の展覧会が開催されます。

    ダンサーにとって最も過酷な年齢との戦い。40代の首藤はどうそれに向き合っているのか――。長年首藤を撮り続け、公私ともに親交のある操上は、いまの首藤の肉体をカメラでとらえます。撮影は、2015 年 11 月の、首藤のバースデーに行われました。鍛え抜かれた筋肉質の肉体に浮かび上がる、無数の皺や血管、筋。若々しく張り切った体にはない、年輪が刻まれた壮年期の身体の迫力。たとえバレエダンサーとしてのピークは過ぎても、たゆまず進化し続ける首藤のいま、存在を肯定するような包容力のある写真です。

    操上和美もまた、いまを切り取る写真というメディアに全霊を込めてきました。そんなふたりの共鳴が感じられる写真展となりそうです。(佐藤千紗)

    操上和美写真展「DEDICATED—首藤康之」

    開催期間:6月17日(金)~7月22日(金)
    開催場所:art space AM
    東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ302
    TEL:03-5778-3913
    営業時間:13時~19時
    定休日:月、火
    レセプション+BOOK SIGNING
    6月17日(金)19時~ 21時

    操上和美 アーティスト・トーク
    7月22日(金)19時~20時(ゲスト:首藤泰之)