世の中にあふれる未完成建築物の再生、そのアイデアを探る「造形遺産001-025」展が開催中。

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    道路やダム、高架橋、トンネル、擁壁、土手、掘削跡…。日本には、さまざまな理由で未完成となり、そのままつくることも捨てることもできなくなった構造物がたくさん存在します。都市再生・建築保存をテーマのひとつに掲げる、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labは、こうした対象を「造形遺産」と名付け、再生するアイデアを紹介する「造形遺産001-025」展が10月12日(月)まで開催中です。


    こちらは、姫路モノレール跡。

    「造形遺産」の第三の道を考えたのは、京都工芸繊維大学で建築を学ぶ学生達。建築設計、ランドスケープデザインのスキルを活かして、当初の目的にとらわれない自由な発想で再生するアイデアを披露します。10月19日(金)には、東京R不動産代表ディレクターの吉里裕也さんを講師に招いたギャラリートーク「造形遺産は公共R不動産になりますか?」も開催されます。

    日本中に点在する、未完成、あるいは使われなくなった構造物は、粗大ゴミになるのか、それとも「造形遺産」として生まれ変わるのか。展覧会を通して、自分の身の回りに存在する「造形遺産」について考えてみませんか?(阿部博子)

    「造形遺産001-025」展

    開催期間:〜10月12日(月)
    開催時間:12時~19時
    休館日:10月12日を除く月曜日、火曜日
    京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 東京ギャラリー(アーツ千代田3331 203)
    東京都千代田区外神田6丁目11-14
    TEL:03-6803-2491/075-724-7282(事務局)
    www.facebook.com/events/952441834794634


    造形遺産001-025 ギャラリートーク 「造形遺産は公共R不動産になりますか?」

    日時:2015年10月9日(金)19時~21時
    場所:3331 Arts Chiyoda 地下1F B105マルチスペース
    www.3331.jp/access
    出演:吉里裕也(東京R不動産 代表ディレクター) 長坂大(京都工芸繊維大学教授) 角田暁治(同准教授) 木下昌大(同助教) 参加費:無料 主催:京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 長坂・角田・木下研究室