なぜいま、雑貨なのか? こんなにも私たちが夢中になるワケを探る「雑貨展」。

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    雑貨店でも人気のかご”Knot"をデザインした藤城成貴による「雑貨とデザインの考察」

    たとえば、新しいコーヒーポットひとつ買うのでも、気の利いたライフスタイルショップをのぞき、ネットショップをリサーチし、雑誌のビジュアルを参考にする。いま、暮らしを美しく整えることへの関心がかつてなく高まっているように思えます。その暮らしを彩るうつわやキッチンツール、家具小物から文房具に至るまで“雑貨”への静かな熱狂ぶりに注目した「雑貨展」が21_21 デザインサイトで開かれます。

    あまりにも身近な日用品であるため、これまであえて意識されることがなかった雑貨。しかし、ディレクターの深澤直人はその影響力はもはや「新しいデザイン」という魅力を超えているかもしれないと言います。本展は、多様で捉えどころのない“雑貨”というカテゴリーを一度俯瞰し、デザインの視点から見つめ直してみようという意欲的な企画。そもそも雑貨とはやかんやほうき、バケツといった「荒物」を指していたそう。それがいまでは、輸入雑貨や工業品、クラフトにまで広がっています。そうした雑貨の変遷から見えてきたのは、海外の生活文化を貪欲に取り入れてきた日本のユニークな文化でした。

    荒物問屋の松野屋、デザイナーの藤城成貴、池田秀紀/伊藤菜衣子(暮らしかた冒険家)など、多彩な参加作家による作品のほか、スタイリストの岡尾美代子、Roundabout/OUTBOUNDの小林和人、森岡書店の森岡督行など、現代の目利きのセレクトによる雑貨の出展にも注目。雑貨という比較的安価な生活道具にも妥協せず、情報を収集、比較検討し、時間と手間をかけて吟味を重ねる。そうして磨かれた、お金では買えない、生活のセンスこそ、いま私たちが最もほしいものなのかもしれません。(佐藤千紗)

    松野屋+寺山紀彦(studio note)「荒物行商インスタレーション」。明治時代、荷車に日用品を積んで販売していた行商を、現代の日用品で再現する。(画像: 荷車を引く行商 <横浜開港資料館所蔵>)

    「ZAKKA OBJECTS & DRAWINGS」(フィリップ・ワイズベッカー「BOMBAS」)

    会場イメージ

    雑貨展

    開催期間:2月26日(金)~6月5日(日)
    開催時間:10時~19時(入場は18時30分まで)
    開催場所:21_21 DESIGN SIGHT
    東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内

    4 月 28 日(木)は関連プログラム開催に合わせ、通常 19時 閉館のところを特別に 22時 まで開館延長 (最終入場は 21時30分)
    休:火(5月3日は開館)
    料:一般 ¥1,100
    TEL:03-3475-2121

    www.2121designsight.jp