1991年生まれのビジュアルアーティスト、タカコノエル。同世代の友人たちをモデルとした自由で幻想的な写真が注目を集めています。逆光やフレア、時には花火まで光を巧みに使って、若者たちの儚さやきらめき、ファッションを写し出した写真は、90年代の『Purple』や ガーリーフォトを彷彿とさせます。London College of Fashionに留学し、写真やスタイリング、雑誌編集を学んだ彼女。写真にペインティングを施したり、スタイリングやディレクションまで手掛けることで、表現したい世界をつくり上げているのも特徴です。

そんなタカコノエルのクリエーションに触れられる個展「Land of nowhere」が表参道のギャラリーROCKETで開催中です。展示は、写真やペインティングと共に、植物による空間演出も施されたインスタレーション。タカコノエルと渋谷の鶯谷町にあるクリエイターが集うヘアサロン「TETRO」が企画しました。アーティスト（D.A.N.）Sakurai Daigoが創作した音楽や詩も初披露されます。国や時代を超えて影響し、さまざまなジャンルが混じり合う今のユースカルチャーを体験してみてください。（佐藤千紗）